セコニックのC-800には、PCT(Planckian Locus Correction)モードは存在しません。C-700は、PCTモードを備えた最初のモデルであり、C-800はその後に発売されたモデルです。C-800には、CCT、CRI、TLCIなどの一般的な色温度および色再現性測定機能がありますが、PCT測定機能はありません。しかし、C-800は、C-700よりも高い精度で色温度を測定することができます。また、C-800は、高輝度の光源に対しても正確に測定できるように設計されており、プロフェッショナルな映像制作現場や写真撮影現場での使用に適しています。
色温度(Correlated Color Temperature, CCT) 色温度は、白色光源の色相を表す指数で、単位はケルビン(K)です。一般的に、色温度が高いほど、光源の色相は青みがかり、低いほど赤みがかります。例えば、太陽光の色温度は約5,000Kから6,000K、白熱電球の色温度は約2,700Kから3,300Kです。
Fidelity Index (Fi) Fidelity Index (Fi)は、TM-30の指標の一つで、光源の色再現性を示します。Fiは、色温度やCRIよりもより広範な色域を扱うことができます。
CQS (Colour Quality Scale) CQS (Colour Quality Scale)は、National Institute of Standards and Technology (NIST)が開発した、光源の色再現性を評価する指標です。CQSは、CRIよりもより広範な色域を扱うことができます。
筆者はこれまでカラーメーターとしてミノルタカラーメータⅡおよびミノルタカラーメーターⅢFの2機種を使ってきましたが、これらは3色カラーセンサーを搭載した銀塩寫眞時代のカラーメーターであるため、デジタル時代の LED 光源や複雑な分光スペクトルをもつ蛍光灯などの色温度を正確に測る用途には適していませんでした。
いまや写真用照明は LED ライトが主流になりつつあり、演色指数の測定機能をもった分光センサー搭載のカラーメーターの必要性が切実なものとなってきましたので、清水の舞台から飛び降りる覚悟でセコニックの多機能&高性能カラーメーター C-800 を購入することにしました。
CSP102 の使用例 ( EOS 5D MarkIV + EF100mm F2.8L MACRO IS USM )
まず、EOS 5D MarkIV に EF100mm F2.8L MACRO IS USM を装着してカメラスタンドプレートに取り付けてみました。カメラスタンドプレートへの取り付けには iShoot Tripod Mount Ring IS-C100L for Canon EF100mm F2.8L Macro IS USM を使用しました。専用雲台の出来が予想以上によく、こんな重い組み合わせの機材でも何の問題もなく使用することができました。
なお、iShoot Tripod Mount Ring IS-C100L for EF100mm F2.8L Macro IS USM については下記の記事をご覧ください。
つぎに、EOS R に RF35mm F1.8L MACRO IS STM を装着してカメラスタンドプレートに取り付けてみました。専用雲台への取り付けには SUNWAYFOTO PCL-RG(Custom L Bracket For Canon EOS R With Battery Grip)を使用しました。
なお、SUNWAYFOTO PCL-RG(Custom L Bracket For Canon EOS R With Battery Grip)については下記の記事をご覧ください。
また、チャージ間隔が最大 1.8 秒というのも他の AC ストロボに比べて見劣りするところです。ただ、フル発光で使用することはキセノン管や電源周りに負荷がかかって製品寿命を短くするだけなので、筆者はこれを大きな問題だとは考えていません。小さなストロボをフル発光で使うよりも大きなストロボで余裕をもってライティングするべきだと思います。