pepe’s blog

雑多な趣味に関して深く浅く広く狭く語るブログです。

七工匠 7Artisans ハンディスプリットディオプター ( 手持ち式フィルター ) ※ 2023-06-14 更新

7Artisans ハンディスプリットディオプター

美しいボケと、幻想的な光を表現

七工匠 7Artisans ハンディスプリットディオプターは、レンズの前にかざすだけで、美しいボケと光の反射を生み出す撮影機材です。特にポートレート、動物、植物の写真など、柔らかく幻想的な雰囲気を演出したいシーンで活躍します。また、雑然とした背景など不要な要素を簡単にぼかすことができるため、被写体をより引き立てることが可能です。 ガラス素材には、透過率の高いウルトラホワイト光学ガラスを採用し、色の分散を減らすことで色再現性が向上し美しいボケを表現します。

ボケ効果の強さ

ハンディスプリットディオプターには「HSD-1」と「HSD-2」の2つのモデルがあり、屈折度の違いにより「HSD-2」の方が強いボケ効果を生み出します。

商品仕様

商品リンク ( 2023-06-14 更新 )

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脚注・コメント

PCT モードと CCT モードの違いについて ChatGPT に聞いてみた

セコニック C-700 には、色温度の指標として PCT と CCT の二種類があります。そして、クリップオンストロボの色温度を測定すると PCT モードでの測定値が CCT モードでの測定値よりも 1000ケルビンほど高くなる場合があります。

この件について、ChatGPT に聞いてみました。

ChatGPT への質問と回答

【質問】演色性評価の PCT と CCT の違いを教えてください。

PCTとCCTは、両方とも色温度を表す測定値ですが、異なる特性を持っています。

PCTは、Planckian Locus上の色温度を表します。Planckian Locusとは、理論的に完璧な黒体放射体の色を示す曲線です。PCTは、ある光源がこの曲線上にどの程度近いかを示し、その光源が発する光の色を表します。PCTは、CCTよりもより正確に色を表現し、より高品質な色再現性を実現することができます。

一方、CCTは、単色の光源が白色光になるために必要な色温度を表します。つまり、CCTは、ある光源が白色に近くなるためには、どのような色温度の単色光を混ぜる必要があるかを示す指標です。CCTは、一般的にはPCTよりも簡易的な指標であり、一般的な光源のカラーテンプレートに使用されます。しかし、実際の色再現性を評価する場合には、PCTの方がより正確な指標となります。

つまり、PCTは理論的な表現で、CCTは実用的な表現と言えます。

【質問】セコニックの C-700 には PCT モードがありますが、C-800 には PCT モードはないのでしょうか?

セコニックのC-800には、PCT(Planckian Locus Correction)モードは存在しません。C-700は、PCTモードを備えた最初のモデルであり、C-800はその後に発売されたモデルです。C-800には、CCT、CRI、TLCIなどの一般的な色温度および色再現性測定機能がありますが、PCT測定機能はありません。しかし、C-800は、C-700よりも高い精度で色温度を測定することができます。また、C-800は、高輝度の光源に対しても正確に測定できるように設計されており、プロフェッショナルな映像制作現場や写真撮影現場での使用に適しています。

【質問】C-700でクリップオンストロボを測定したところ、PCT モードよりも CCTモードのほうが 1000ケルビン以上高い数値が出ました。この理由は何でしょう?

C-700のPCTモードは、Planckian Locus上の色温度を表すため、測定された光源の色のピークがPlanckian Locus上にある場合に最も正確な色温度を提供します。

一方、CCTモードは、光源の色のピークを基準として、単色光源が白色光に近くなるために必要な色温度を表します。 クリップオンストロボなどのフラッシュ光源は、非常に短い時間で非常に強い光を放出するため、光源の色温度を測定する際には、光源の発光時間に対してC-700が十分に応答する必要があります。このような光源を測定する場合、CCTモードがより正確な結果を提供する場合があります。なぜなら、CCTモードは、光源のピークがどのような色温度であるかを直接測定するため、光源が短時間で強い光を放出する場合でも、より正確な結果を提供するからです。

したがって、クリップオンストロボを測定する場合、CCTモードの方が正確な結果を提供する可能性が高いことがあります。ただし、使用する測定機器によって結果が異なる場合があるため、正確な結果を得るためには、光源の性質と測定機器の特性を考慮して、適切な測定モードを選択する必要があります。

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演色性評価指標に関する記事を ChatGPT に作らせてみた

ChatGPT に光源の演色性評価の各種指標について解説記事を作らせてみました。

ChatGPT への質問と回答

最初の質問

一口に演色性評価といっても各種の指標が存在するため、ChatGPT に質問し続けるとかなりの量の回答が返ってきます。試しに問い続けたところ、ざっと 40 個くらい回答が返ってきました。中には本当に存在するのか首を傾げるものもありましたが(笑)。*1

そこで、少し評価指標を絞る意味で、ChatGPT に対して下記のように質問してみました。

【質問】セコニック スペクトロマスター C-800 で測定できる各種演色評価指数についてすべて解説してください。

すると、以下のような回答が返ってきました。

セコニック スペクトロマスター C-800は、光源や物体の色を測定し、各種演色評価指数を求めることができる機器です。以下では、この機器で測定できる主な演色評価指数について解説します。

  1. 色温度(Correlated Color Temperature, CCT)
    色温度は、白色光源の色相を表す指数で、単位はケルビン(K)です。一般的に、色温度が高いほど、光源の色相は青みがかり、低いほど赤みがかります。例えば、太陽光の色温度は約5,000Kから6,000K、白熱電球色温度は約2,700Kから3,300Kです。
  2. 色域(Color Rendering Index, CRI)
    色域は、光源の発色性を表す指数で、0から100までの値で表されます。CRIが高いほど、光源が物体の本来の色に近づけることができます。CRI値は、Raという一般的な指数のほか、R1からR15までの15種類の色見本を使用した個別の値があります。
  3. 拡張色域(Extended Color Rendering Index, CRIe)
    拡張色域は、CRIと同様に光源の発色性を表しますが、より広い色域をカバーする指数です。CRIeは、Raという一般的な指数のほか、R1からR15までの15種類の色見本を使用した個別の値があります。
  4. テクスチャー・コンパリソン・インデックス(Texture Comparison Index, TCI)
    TCIは、光源の色と明暗の変化による物体の質感や表面の凹凸感を表す指数です。TCIが高いほど、光源が物体の質感を再現することができます。
  5. スペクトルデータ(Spectral Power Distribution, SPD
    スペクトルデータは、光源が放射する電磁波のスペクトルを表します。この指数は、CRIやTCIなどの演色評価指数を求めるために必要なデータです。

以上が、セコニック スペクトロマスター C-800で測定できる主な演色評価指数です。これらの指数は、光源や物体の色を評価する際に重要な役割を果たします。

「すべて解説してください」との問いに対して「主な演色評価指数」を返してきたので、さらに突っ込んで下記のように問い合わせをしてみました。

【質問】TM-30、SSI、TLCI、TLMF の測定もできるはずです。解説を追加してください。

すると、ChatGPT からは下記のような回答がありました。

申し訳ありません、先程の回答で不足がありました。TM-30、SSI、TLCI、TLMFの測定もセコニック スペクトロマスター C-800で可能です。以下、それぞれの指数について解説します。

  1. TM-30
    TM-30は、LED照明の色再現性を評価するための指数で、従来のCRIよりも広い色域をカバーしています。TM-30は、色彩の厳密な再現性を測定する一方で、人間の視覚に基づいた評価も行います。TM-30は、99個の色見本に対する評価値を示し、Rf、Rgという指数で表されます。
  2. SSI
    SSIは、スペクトルシフトインデックス(Spectral Shift Index)の略で、照明のスペクトルの変化が人間の視覚に与える影響を評価する指数です。SSIは、照明のスペクトルデータと人間の視覚応答曲線を比較し、照明の色再現性を評価します。SSIは、-100から+100の値で表され、値が高いほど、照明の色再現性が高いことを示します。
  3. TLCI
    TLCIは、Television Lighting Consistency Indexの略で、テレビ番組や映画の制作に使用される照明の色再現性を評価する指数です。TLCIは、カメラの感度曲線と人間の視覚応答曲線を考慮し、映像の色再現性を評価します。TLCIは、0から100の値で表され、値が高いほど、照明の色再現性が高いことを示します。
  4. TLMF
    TLMFは、Theatrical Lighting Measure of Fidelityの略で、舞台照明の色再現性を評価する指数です。TLMFは、人間の視覚に基づいた評価を行い、観客が舞台上の物体の色を正確に認識できるかどうかを評価します。TLMFは、0から100の値で表され、値が高いほど、照明の色再現性が高いことを示します。

以上が、セコニック スペクトロマスター C-800で測定できるTM-30、SSI、TLCI、TLMFの指数についての解説です。これらの指数は、照明や映像制作、舞台などの分野で、正確かな評価を行うために利用されます。セコニック スペクトロマスター C-800は、これらの指数を正確に測定できるため、照明設計や映像制作、舞台の照明設定などに役立ちます。

また、これらの指数を理解することで、より正確な照明の色再現性を実現するためのアドバイスを得ることができます。たとえば、TM-30やSSIが低い値を示す場合、照明器具のスペクトルを改善することで、より正確な色再現性を実現することができます。

質問の文章を変えてみた

前記の質問のしかたでは、回答内容が不十分なので質問内容を下記のように変えてみました。

【質問】セコニック スペクトロマスター C-800 で測定できる全ての各種演色評価指数について漏らさず解説してください。なお、回答の文字数に制限はありません。

この質問をもとに何度か問い合わせ続けた結果をまとめたものを以下に掲げます。

セコニック スペクトロマスター C-800は、光源のスペクトル分布を測定し、各種演色評価指数を計算することができます。以下では、C-800で測定できる主要な演色評価指数について解説します。

  1. 色温度 (CCT)
    色温度は、光源の色相を表す指数であり、単位はケルビン (K)です。C-800は、測定したスペクトル分布から色温度を計算することができます。
  2. 色域 (CRI)
    色域は、光源が再現できる色の範囲を表す指数であり、単位はRa (一般的な演色評価指数)です。C-800は、8種類の標準色と比較して色域を計算し、Ra値を算出します。
  3. 標準色再現指数 (Ri)
    標準色再現指数は、CRIの改良版であり、標準色のそれぞれの色相に対して個別に再現度を評価します。C-800は、15種類の標準色に対してRi値を算出します。
  4. エメラルド再現指数 (RTE)
    エメラルド再現指数は、緑色の再現度を評価する指数であり、単位はRTEです。C-800は、エメラルドグリーンに特化したRTE値を算出します。
  5. テスト色評価指数 (TCS)
    テスト色評価指数は、一連のテスト色を用いて、色のバランスや明るさの均一性などを評価する指数であり、単位はTCSです。C-800は、15種類のテスト色に対してTCS値を算出します。
  6. スペクトルデータ
    C-800は、測定したスペクトルデータを表示することができます。スペクトルデータは、光源の色相や色温度、色の再現性などをより詳細に分析するために使用されます。
  7. スペクトル形状指数 (SSI)
    スペクトル形状指数は、光源のスペクトル形状がどのように偏っているかを評価する指数であり、単位はSSIです。C-800は、測定したスペクトル形状からSSI値を算出します。
  8. フラッカー指数 (PF)
    フラッカー指数は、光源の明滅の強さや頻度がどの程度あるかを評価する指数であり、単位はPFです。C-800は、測定したスペクトル分布からPF値を算出します。
  9. 標準観測者の色感度曲線 (CIE 1931)
    標準観測者の色感度曲線は、人間の目の色の知覚に関する基準を表すものであり、CIE 1931という国際的な規格が存在します。C-800は、測定したスペクトルデータからCIE 1931の色感度曲線を表示することができます。
  10. 色差評価 (Δuv、Δxy、Δuvp、ΔC、ΔE)
    色差評価は、2つの光源の色の違いを評価する指数であり、C-800は様々な色差評価指数を算出することができます。代表的なものに、CIE 1976の色差評価指数ΔEがあります。
  11. 光束 (lm)、照度 (lx)、光度 (cd/m2)、光源の消費電力 (W)
    C-800は、光源の明るさや効率に関する指標を算出することができます。代表的なものに、光束 (lm)、照度 (lx)、光度 (cd/m2)、光源の消費電力 (W)があります。
  12. TM-30
    TM-30は、Illuminating Engineering Society (IES)が開発した、色再現性を評価する指標です。TM-30は、CRIと比較してより広範な色域を扱うことができ、より現代的な光源に適しています。TM-30は、Rf (Fidelity Index)とRg (Gamut Index)の2つの指数から構成されています。Rfは、色の再現性を表し、Rgは、彩度の再現性を表します。

  13. TM-30-18
    TM-30-18は、TM-30の改訂版で、より広範な色域を扱うことができるとともに、評価指数の追加が行われました。具体的には、TM-30-18では、RfとRgに加えて、色の彩度や明度などを評価する指数が追加されています。
  14. TLCI
    TLCI (Television Lighting Consistency Index)は、映像制作における光源の色再現性を評価する指標です。TLCIは、CIE 1931の標準観測者の色感度曲線を用いて算出され、100に近い値が高い評価となります。

  15. TLMF
    TLMF (Temporal Lighting Artefact Metric)は、LEDなどのフリッカーに関する指標であり、人間が認識できる範囲のフリッカーに対して感度を持つ標準観測者の応答を考慮して算出されます。TLMFは、フリッカーの強さを評価する値であり、低い値はフリッカーが認知されやすいことを示します。

  16. Fidelity Index (Fi)
    Fidelity Index (Fi)は、TM-30の指標の一つで、光源の色再現性を示します。Fiは、色温度やCRIよりもより広範な色域を扱うことができます。

  17. CQS (Colour Quality Scale)
    CQS (Colour Quality Scale)は、National Institute of Standards and Technology (NIST)が開発した、光源の色再現性を評価する指標です。CQSは、CRIよりもより広範な色域を扱うことができます。

以上が、C-800で測定できる主要な演色評価指数および関連する指数です。これらの指数を適切に使用することで、光源の品質や性能を詳細に評価することができます。

今回の質問に対しては、前回の質問よりもかなり詳細な回答が返ってきました。

ざっと、こんな感じで質問の方法を工夫することで、ブログに掲載する解説記事であれば、わざわざ一から原稿を起こさなくても ChatGPT が自動生成してくれます。何とも凄い時代になったものです。

ChatGPT をはじめとする AI の今後

ChatGPT に関しては、まだまだ回答の精度が低かったり、内容が誤っていたりする部分はありますが、これは ChatGPT がまだ英語のデータが中心で日本語のデータが揃っていないことが理由なので逐次改善されていくと思います。そうなると、いま技術解説や記事作成で生計を立てているような記者・評論家・インフルエンサーの類は職を失ってしまうかもしれません。

なお、現在の ChatGPT はGPT-3 ベースですが、近々 GPT-4 がリリースされると言われており、桁違いに強力な AI になるようです。他にも ChatGPT と連携した各種システムや 打倒 ChatGPT を目指す他の AI が次々に公開になっており、しばらくは AI から目が離せそうにありません。

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脚注・コメント

*1:問い詰めるといい加減な回答が返ってくる点が、現時点での ChatGPT の最大の問題点でもありますw

【速報】PENTAXブランドにて"フィルムカメラプロジェクト "開始

以下、リコーイメージング株式会社のニュースから冒頭を抜粋

 リコーイメージング株式会社(代表取締役社長:赤羽昇)は、PENTAXブランドにおいて、新たにフィルムカメラの開発検討を行う「フィルムカメラプロジェクト」を開始することをお知らせします。 昨今、若年層を中心に人気が再燃しつつあるフィルムカメラを、リコーイメージング/PENTAXが長年培ってきた技術を継承した新たな製品として提供することで、国内外のフィルムカメラファンの皆さんにカメラや写真を楽しむ新たな選択肢を広げることを目指します。昔からフィルムを楽しんでこられた方々、そしてこれから新たにフィルムを手にしてみたいという新世代の方々に向けて、新製品開発に伴い、アフターサービスをはじめとした「安心」もお届けしたいと考えます。

フィルムカメラプロジェクト」動画

www.youtube.com

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関連サイト

Adobe Camera Raw のスーパー解像度で古い写真を蘇らせてみた

超解像技術

Luminar NEO 拡張機能 ( アップスケール AI、スーパーシャープ AI ) や SILKYPIX RAW CONVERTER など、古い ( 低解像度の ) 写真を蘇らせる超解像技術を使ったオプションソフトウェアが最近発売されていますが、Adobe Camera Raw ( Adobe PhotoshopAdobe Bridge で利用可 ) や Adobe Lightroom には以前から「スーパー解像度」という機能があります。

そこで(遅まきながら)Adobe Camera Raw の「スーパー解像度」によって、古い写真がどの程度蘇るものかを試してみました。

オリジナルの画像

本稿で使用した画像データは、24 年前にフィルムスキャンした jpeg 画像で、画像の大きさは 450px ✖ 640px、 ファイルサイズは 55.7KB のものです。

元画像の大きさは 450px ✖ 640px、 ファイルサイズは 55.7KB。
[model] 松本美枝
[date] 1998-10-11
[place] 代々木公園
[camera] Canon EOS-1N HS
[lens] Canon EF85mm F1.2L USM
[filter] Kenko SOFT CROSS
[film] KONICA SEPIA 400 
[lighting] 自然光+丸レフ

Adobe Camera Raw のスーパー解像度を適用した画像

前述の元画像を Adobe Bridge 2023 の Camera Raw で開いてスーパー解像度を適用してみました。スーパー解像度を適用後の画像形式は DNG 形式で、画像の大きさは 720px ✖ 1024px、 ファイルサイズは 5.86MB になりました。

なお、Hatena Blog では DNG 形式の画像を貼り付けることができないので、Adobe Bridge 2023 で JPEG 変換した画像 ( 900px ✖ 1280px、224KB)を以下に貼り付けます。

スーパー解像度を適用して JPEG に変換した画像。画像の大きさは 900px ✖ 1280px、 ファイルサイズは 224KB。

画像の比較と考察

超解像技術の効果がよく分かるように2枚の写真を並べてみます。同じ表示サイズでは効果が分かりにくいかもしれませんが、それぞれの画像をクリックして拡大表示すると違いが分かると思います。
なお、比較のため再現像や再レタッチは行っていません。シャープネスやノイズの改善は超解像技術によるものです。

(左)元画像、(右)超解像技術を適用した画像

以上の結果より、Adobe Camera Rawスーパー解像度機能でも十分な結果が得られることがわかりました。今回は生成された DNG 画像に対する現像処理は行いませんでしたが、RAW 現像ソフトで現像処理を行うことで更なる画像の改善が可能になると思われます。

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GODOX SL100Bi 製品レビュー

昨年 7 月に購入して動作確認だけ済ませて放置状態になっていた GODOX SL100Bi のレビューを行います。

GODOX SL100Bi の開梱

GODOX SL100Bi のパッケージは段ボール箱に商品内容を表すラベルシールが貼られているだけのシンプルなものです。パッケージには以下のアクセサリが含まれています。

GODOX SL100Bi のパッケージと内容物。
カバーを外すと発光部が現れます。

リフレクター

付属のリフレクターは LED ライト用にデザインされた専用のもので、従来の標準リフレクタ― AD-R6 とは異なるものです。

専用リフレクターを装着してみました。

操作パネル

本体背面に液晶ディスプレイ、2つの操作ダイヤル(押下可能)、4つのボタン、電源スイッチが配置されています。

操作パネルは背面に配置されています。

ワイアレスリモコン

ワイアレスリモコン RC-A6 はパッケージに含まれていないため、別途入手する必要があります。なお、RC-A6GODOX ML60 に標準でバンドルされているので、ML60 をお持ちの方は兼用できます。

GODOX ML60 にバンドルされているリモートコントローラ RC-A6 を使用できます。

ワイアレスリモコン使用上の注意

ワイアレスリモコン RC-A6GODOX SL100Bi 専用リモコンではないため、色温度の設定範囲が GODOX SL100Bi よりも広くなっています。具体的には、SL100Bi 色温度設定範囲が 2,800K ~ 6,500K であるのに対して、RC-A6色温度設定範囲は 2,500K ~ 10,000K になっています。
このため、リモコンで本体の範囲外の色温度を設定した場合は最小値または最大値に固定されます。

リモコンの色温度設定が SL100Bi の設定範囲外の場合は最小または最大の値に固定されます。

GODOX SL100Bi の演色評価

ここでは、GODOX SL100Bi色温度や演色性などの各種データ測定を行います。測定方法は以下の通りです。

  1. SL100Bi色温度を 2800K、4300K、5600K、6500K の4パターンに設定する。
  2. SL100Bi の光量を 1%、5%、25%、50%、75%、100% の6段階に変化させる。
  3. SL100Biにはリフレクターは装着せずにヘッド剥き出しの状態で使用する。
  4. 測定には セコニック スペクトロマスター C-800 を使用し、光源から1メートル離れた壁面で測定を行う。

2800K

SL100Bi色温度を 2800K に設定した状態での測定結果をまとめると次のようになります。

  1. 色温度の実測値は 2581K ~ 2747K と設定値より低めになっています。
  2. 色補正フィルター番号は 0.4M ~ 0.8M と若干グリーン被りの傾向がみられます。
  3. 照度は 1461 ~ 2640 (lux/m) という数値が出ています。
  4. 演色性は Ra が 97.2 ~ 97.6 と良好な結果が出ています。
(左から)光量 1%、5%、25%、50%、75%、100%
光源の色温度、明るさ(Lux/m)、演色性(Ra / Rg)の測定結果
光源の CRI(演色評価数)
光源の分光グラフ(横軸は波長)

4300K

SL100Bi色温度を 4300K に設定した状態での測定結果をまとめると次のようになります。

  1. 色温度の実測値は 3956K ~ 4314K と低光量域で設定値より低めになっています。
  2. 色補正フィルター番号は 1.1G ~ 1.3G と若干マゼンタ被りの傾向がみられます。
  3. 照度は 1841 ~ 4280 (lux/m) と高めの数値が出ています。
  4. 演色性は Ra が 95.3 ~ 97.1 と光量が大きくなるにつれて良好になる傾向がみられます。
(左から)光量 1%、5%、25%、50%、75%、100%
光源の色温度、明るさ(Lux/m)、演色性(Ra / Rg)の測定結果
光源の CRI(演色評価数)
光源の分光グラフ(横軸は波長)

5600K

SL100Bi色温度を 5600K に設定した状態での測定結果をまとめると次のようになります。

  1. 色温度の実測値は 5880K ~ 5483K と光量が大きくなるにしたがって低下する傾向がみられます。
  2. 色補正フィルター番号は 0.7G ~ 1.4G と若干マゼンタ被りの傾向がみられます。
  3. 照度は 232 ~ 4470 (lux/m) と高めの数値が出ています。
  4. 演色性は Ra が 96.1 ~ 97.0 と安定しています。
(左から)光量 1%、5%、25%、50%、75%、100%
光源の色温度、明るさ(Lux/m)、演色性(Ra / Rg)の測定結果
光源の CRI(演色評価数)
光源の分光グラフ(横軸は波長)

6500K

SL100Bi色温度を 6500K に設定した状態での測定結果をまとめると次のようになります。

  1. 色温度の実測値は 6791K ~ 6248K と光量が大きくなるにしたがって低下する傾向がみられます。
  2. 色補正フィルター番号は 0.4G ~ 1.2G と若干マゼンタ被りの傾向がみられます。
  3. 照度は 186 ~ 3860 (lux/m) と 5600K のときより低い数値が出ています。
  4. 演色性は Ra が 95.6 ~ 96.8 と他の色温度時に比べてやや低めの数値が出ています。
(左から)光量 1%、5%、25%、50%、75%、100%
光源の色温度、明るさ(Lux/m)、演色性(Ra / Rg)の測定結果
光源の CRI(演色評価数)
光源の分光グラフ(横軸は波長)

まとめと評価

以上の測定結果をまとめると次のようになります。

SL100Bi の設定 色温度実測値 色補正フィルター 照度 (lux/m) 演色評価
色温度設定 光量設定 Ra Rg
2800K 1% 2581K 0.4M 146 97.2 96
5% 2578K 0.5M 260 97.3 96
25% 2622K 0.8M 814 97.3 96
50% 2719K 0.5M 1490 97.6 98
75% 2747K 0.6M 2110 97.4 98
100% 2747K 0.6M 2640 97.2 97
4300K 1% 3956K 1.3G 184 95.3 101
5% 4166K 1.2G 395 95.7 101
25% 4299K 1.1G 1290 96.5 101
50% 4323K 1.1G 2320 96.9 102
75% 4315K 1.2G 3360 97.0 102
100% 4314K 1.3G 4280 97.1 103
5600K 1% 5880K 0.7G 232 96.1 100
5% 5610K 0.8G 464 96.4 100
25% 5536K 0.9G 1460 97.0 101
50% 5506K 1.1G 2570 96.8 102
75% 5492K 1.2G 3620 96.5 102
100% 5483K 1.4G 4470 96.3 103
6500K 1% 6791K 0.4G 186 95.6 98
5% 6621K 0.5G 372 96.1 98
25% 6377K 0.6G 1230 96.6 100
50% 6261K 0.8G 2210 96.8 101
75% 6261K 1.0G 3110 96.7 101
100% 6248K 1.2G 3860 96.5 102
  1. 色温度の実測値は全体的にほぼ設定値通りですが、光量が大きくなるにつれて色温度が低下する傾向がみられます。
  2. 色補正フィルター番号は 0.8M ~ 1.4G の範囲に収まっており、実用上の問題はないと考えられます。
  3. 照度は設定色温度によって大幅に変わります。中高域で照度が最大になる傾向が見られます。バイカラー LED チップの構造上の特性と考えられます。
  4. 演色性は Ra 95.6 ~ 97.6 と非常に良好で、通常の使用範囲においてはカタログスペックの CRI 96以上を満足していると言えます。*1

発光量による色温度および照度の変化

発光量によって色温度および照度にどのような変動が見られるかをグラフ化してみました。

発光量による色温度および照度の変化

リフレクターの効果

リフレクター装着の有無で色温度や照度、演色性にどの程度の違いがあるか測定してみました。測定方法は以下の通りです。

  1. SL100Bi色温度を 5600K に設定する。
  2. SL100Bi の光量を  1%、5%、50%、100% の4段階に変化させる。
  3. ヘッド剥き出し時とリフレクター装着時のそれぞれについて測定を行う。
  4. 測定には セコニック スペクトロマスター C-800 を使用し、光源から1メートル離れた壁面で測定を行う。

リフレクター未装着時

SL100Bi にリフレクターを装着しない状態での測定結果をまとめると次のようになります。

  1. 色温度の実測値は 5880K / 5610K / 5506K / 5483K と光量が大きくなるにしたがって低下する傾向がみられます。
  2. 色補正フィルター番号は 0.7G / 0.8G / 1.1G / 1.4G となっており、光源による色被りは若干マゼンタ寄りになっています。
  3. 照度は 232 / 464 / 2570 / 4470 (lux/m) という数値が出ています。
  4. 演色性は Ra が 96.1 / 96.4 / 96.8 / 96.3 と安定しています。
(左から)光量 1%、5%、50%、100%
光源の色温度、明るさ(Lux/m)、演色性(Ra / Rg)の測定結果
光源の CRI(演色評価数)
光源の分光グラフ(横軸は波長)

リフレクター装着時

SL100Bi にリフレクターを装着した状態での測定結果をまとめると次のようになります。

  1. 色温度の実測値は 5913K / 5807K / 5491K / 5389K と光量が大きくなるにしたがって低下する傾向がみられます。
  2. 色補正フィルター番号は 1.0G / 0.8G / 1.6 / 1.3G となっており、光源による色被りは若干マゼンタ寄りになっています。
  3. 照度は 224 / 2070 / 4270 / 40100 (lux/m) となっており、光量が大きくなるにしたがってリフレクター未装着時との差異が大きくなっています。
  4. 演色性は Ra が 95.6 / 95.7 / 96.2 / 96.7 と低光量域において演色性が若干低下する傾向がみられます。
(左から)光量 1%、5%、50%、100%
光源の色温度、明るさ(Lux/m)、演色性(Ra / Rg)の測定結果
光源の CRI(演色評価数)
光源の分光グラフ(横軸は波長)

まとめと評価

以上の測定結果をまとめると次のようになります。

リフレクター有無 光量設定 色温度実測値 色補正フィルター 照度 (lux/m) 演色評価
Ra Rg
リフレクター無し 1% 5880K 0.7G 232 96.1 100
5% 5620K 0.8G 464 96.4 100
50% 5506K 1.1G 2570 96.8 102
100% 5483K 1.4G 4470 96.3 103
リフレクター有り 1% 5913K 1.0G 224 95.6 100
5% 5807K 0.8G 2070 95.7 99
50% 5491K 1.6G 4270 96.2 102
100% 5389K 1.3G 40100 96.7 102
  1. リフレクターの装着により光量による色温度の変動幅が大きくなる傾向がみられます。
  2. リフレクターの有無による色補正フィルター番号の変化はほとんどないと考えられます。
  3. リフレクターの装着により照度は大幅に増加し、最大光量時には 10 倍近い光量差がみられます。これはリフレクターの集光作用によるもので、リフレクターの装着により照射範囲が狭くなる点に注意が必要です。
  4. リフレクター装着時に低光量域において演色性が若干低下する傾向がみられます。

発光量による色温度および照度の変化

発光量によって色温度および照度にどのような変動が見られるかをグラフ化してみました。

リフレクターの有無による色温度および照度の変化

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商品リンク

SL100Bi

[asin:B095HXRJF4:detail]

SL100D

脚注・コメント

*1: CRI は 40 年前に定義された古い規格で現在の LED 光源の演色評価には適していないと言われています

Godox Lux Senior Retro Camera Flash ( 2022-07-25 更新 )

Godox から Lux Senior Retro Camera Flash が発表されましたので速報をお届けします。*1

Godox Lux Senior Retro Camera Flash

雰囲気を大切に

私たちは、レトロな雰囲気に共鳴し、これらのスタイルに自分自身のより輝く精神を見ることができます。もし、あなたがヴィンテージの美しさを思い出し、心に留めようとしているなら、今、Lux Senior は時を越えてあなたに会い、あなたと一緒に新しいクラシックを再現するためだけにやってくるのです。ただ、あなたの雰囲気を大切に。

平凡な日常への頌歌

カメラが思い出をとらえるなら、フラッシュは思い出を華やかにします。私たちのライフストーリーを構成する身近な人々や何気ない瞬間を撮影するとき、Lux Senior はその場を演出します。

アートワークの息吹を感じる

まるで美術館の貴重なコレクションであるかのようなヴィンテージなフォルムの Lux Senior は、広げるたびに素晴らしい芸術作品のようなインスピレーションをあなたに与えてくれるでしょう。Lux Senior で撮影するとき、あなたは過去と未来をつなぐものを手にすることになるのです。

ヴィンテージスタイル

Lux Senior のレトロな雰囲気は、使用することでより響く。光を形作る扇形シルバーリフレクターと、ヴィンテージの形状と新技術を組み合わせたフラッシュバルブで、古典的な撮影方法を体験してください。

ノスタルジックな魅力を再現する

Lux Senior は、シャッターを切るだけで何にも代えがたいノスタルジックな魅力を演出し、フィルターをかけることなく60年代本来のクラシックな美しさを表現します。

好みに合わせて選べるモード

Lux Junior と同じ操作方法を採用した Lux Senior は、オートフラッシュモードとマニュアルフラッシュモードの 2 つの光制御方法を備えています。創作意欲をかき立てられる A モードと、マニュアル操作の達成感を味わえる M モードが選べます。

どこにでも持っていける

折りたためば、もうひとつの携帯電話のようなもの。折りたたんだ状態では、写真の歴史を旅するタイムマシンとなり、輝かしい時代の偉大な写真家たちに出会うことができます。

喜びの瞬間を残す

Lux Senior を手に、世界を驚かせるような素晴らしい作品を創り、大切な思い出を自分のものにしてください。

パッケージ内容

技術仕様

外観写真

製品マニュアル

Lux Senior のインストラクションマニュアル(英文・中文)が下記 URL からダウンロードできます。

紹介動画

www.youtube.com

www.youtube.com

商品リンク ( 2022-07-25 更新 )

国内ではまだ販売開始になっていません。 B&H 等の海外サイトでは予約販売が始まっているようです。参考までに B&H での予約価格$119.00 となっています。

国内での販売が開始されました。

脚注・コメント

*1:Godox 公式サイトの元記事:

www.godox.com

Godox Lux Junior Retro Camera Flash ( 2022-07-14 更新 )

Godox から Lux Junior Retro Camera Flash が発表されましたので速報をお届けします。*1

Godox Lux Junior Retro Camera Flash

FUJIFILMCanonNikonOlympusSony のカメラに対応する GodoxLux Junior Retro Camera Flash は、基本機能を備えた 2.9 x 2 x 2.8イ ンチの小型の光源で、カメラに常設しておくには十分の大きさです。

"レトロ" フラッシュと呼ばれる本機は、ISO と絞り、パワーレベル、撮影距離の相関を示すシンプルなダイヤルを備えています。例えば、ISO400 で 5 フィートの距離で撮影する場合、ダイヤルは F4 と 1/8 のパワーをラインアップしています。オートモードも搭載しており、ISO100 で F2.8 がデフォルトです。

コントロール機能として、S1、S2 の 2 種類の光学モードを搭載。S1 ではマニュアルや TTL のフラッシュに反応して発光し、S2 ではプリ発光機能を持つカメラからの最初の発光を無視して同様の反応をします。

シンプルに

Lux Junior は、すべてのショットを撮ることを純粋に楽しみ、興奮することを大切にしています。ルールや基準を忘れて、ただシャッターを切り、その瞬間を楽しんでください。

あなたとともに

Lux Junior は、どこにでも持って行きたくなるフラッシュです。写真撮影の純粋な喜びをもたらすだけでなく、スタイリッシュにあなたと一緒に行くことができます。Lux Junior で、その場しのぎの瞬間をとらえたり、気の合う仲間を見つけ出したりしてください。  

時代を超えたデザイン

時代を超えた美学へのオマージュとして、ラックスジュニアは純粋なクラシックデザインと機能で、あなたと一緒に写真の本質を探り、あなたのノスタルジアを具体的な美しさに変えていきます。

レトロなスタイル

ヴィンテージスタイルの Lux Junior は、あなたの日常着の一部となることでしょう。ラックスジュニアでアートを撮れば、あなた自身がアートになるのです。

レバーを押せば80年代に逆戻り

シンプルであること、それが Lux Junior のコアコンセプトです。手に取り、モードを選択し、創造を開始する。あらゆる種類のカメラに対応し、多様な美学を受け入れ、あなたのクリエイティビティを妨げることなく、流れに任せることができます。時代が変わり、技術が進歩しても、Lux Junior はあなたに80年代の純粋な幸せと美しさをもたらしてくれるでしょう。

簡単な操作で

デジタルカメラでもフィルムカメラでも、適正露出を算出する A モードとの親和性が高く、クリエイティブな楽しさに浸ることができます。今の幸せを心で感じて、あとはラックスジュニアにおまかせください。

楽しみながら

M モードで、よりクリエイティブな可能性を追求したり、自分らしいスタイルを作ったり、人生で初めて写真を撮るときの純粋な喜びを再発見してください。

レトロ・コンティニュー

レトロの美と精神を探求する旅へようこそ!この素晴らしい旅の中で、何か「新しい」ものを創造し、期待しましょう 。

パッケージ内容

Lux Junior Retro Camera Flash は、別売りの単 4 電池 2 本で動作し、トリガーケーブルと収納袋が付属しています。

技術仕様

外観写真

製品マニュアル

Lux Junior のインストラクションマニュアル(英文・中文)が下記 URL からダウンロードできます。

紹介動画

www.youtube.com

www.youtube.com

商品リンク ( 2022-07-14 更新 )

国内ではまだ販売開始になっていませんB&H 等の海外サイトでは予約販売が始まっているようです。参考までに B&H での予約価格$69.00 となっています。

国内での販売が開始されました。

脚注・コメント

*1:Godox 公式サイトの元記事:

www.godox.com

単体露出計とカラーメーター

露出計なんて要らない!?

デジタルカメラになってから使われなくなったものの筆頭として単体露出計とカラーメーターがあります。カラーメーターはもともと高価すぎて一般に手の届く商品ではなかったというのはありますが、デジタルカメラの進化によって露出や色温度調整が誰にでも簡単にできるようになったことが大きいです。

一時期は「もう露出計なんか要らない」みたいなことを吹聴するユーチューバーもどきの職業カメラマンさんもいました。そうした(無責任な)発言に扇動された人も多いのかもしれません。*1

露出計復活の機運

ところが最近になって、露出計やカラーメーターが見直される機運が高まってきたように感じます。ひとつには Godox などの安価で高性能な照明機材(モノブロックストロボや LED ライト)が登場して、アマチュアカメラマンでも照明機材を駆使した撮影に手が届くようになったというのが大きいようです。

屋外でのモデル撮影程度でしたら、カメラの露出計(=反射光式露出計)と色温度補正でトライ&ゴーでやれば何とか撮れてしまうでしょうが、室内での物撮りやポートレート撮影のように細かな露出調整や多灯ライティングが必要となるケースでは、やはり入射光式露出計があったほうが圧倒的に便利です。

我が家の露出計・カラーメーター

というわけで、本稿では我が家にある単体露出計およびカラーメーターをご紹介します。個々の詳細については、これまでにもいくつか記事を投稿していますし、今後もライティングの実演をかねて記事を投稿していく予定です。

単体露出計

我が家の単体露出計の集合写真です。オプションのアクセサリー類はこの写真には写っていません。

f:id:pepeprism:20211207001431j:plain

左から順に、

  1. セコニック スタジオデラックス L-398
  2. ミノルタ オートメーターIV
  3. ミノルタ フラッシュメーターVI
  4. セコニック スピードマスター L-858D(トランスミッターRT-GX内蔵)
  5. セコニック DUAL SPOT F MODEL L-778

で、1と2が入射光式、3 と 4 が反射光・入射光両用、5 がスポットメーター(反射光式)です。特に、4 の L-858DGodox X システム用の送信機を内蔵していてストロボの光量調整をしながら露出を測ることができる最新・最上位モデルです。

L-858D に関しては下記の記事もあわせてご覧ください。

pepeprism.hatenablog.com

pepeprism.hatenablog.com

カラーメーター

我が家のカラーメーターの集合写真です。オプションのアクセサリー類はこの写真には写っていません。

f:id:pepeprism:20211207002335j:plain

左から順に、

  1. セコニック スペクトロマスター C-800
  2. ミノルタ カラーメーターIII
  3. ミノルタ カラーメーターII

で、1 と 2 は定常光と瞬間光(フラッシュ)の両方の色温度を測定できます。3. のミノルタ カラーメーターII は標準では定常光しか測れませんが、オプションのフラッシュカラーレセプターを付け替えればフラッシュ光の測定も可能です。

f:id:pepeprism:20211207002717j:plain

フラッシュカラーレセプター

1 の C-800 については、単に色温度だけでなく演色性の測定等の非常に多機能な測定器となっています。民生用のカラーメーターとしては最新・最上位モデルです。

カラーメーターII と C-800 に関しては下記の記事もあわせてご覧ください。

pepeprism.hatenablog.com

pepeprism.hatenablog.com

スマホアプリ

最後にスマホアプリの露出計をご紹介します。スマホアプリの露出計は基本的に反射光式のものがほとんどですが、中には簡易カラーメーター機能を搭載しているものもあります。測定値もそこそこ正確な値が表示されるのでアプリだからと言って侮ることはできません。

下の画像は私の iPhone 8 Plus の露出計フォルダーの画面キャプチャーです。

f:id:pepeprism:20211207002559j:plain

 

アプリ fotometerV2 *2の画面。ノスタルジックな画面デザインが秀逸です。このアプリは反射光式(メインカメラを使用)と入射光式(サブカメラを使用)の両方に対応していてスライドスイッチで切り替えることができるほか、測定した露出データ(複数件)を保存しておくことが可能です。

f:id:pepeprism:20211207002607j:plain

 

ASLightMeter の画面。質実剛健、操作もシンプルそのもので  fotometerV2 とは対極に位置します。

f:id:pepeprism:20211207002615j:plain

参考資料

PDF文書

Web ページ

www.sekonic.co.jp

www.sekonic.co.jp

www.sekonic.co.jp

shuffle.genkosha.com

商品リンク

単体露出計

カラーメーター

スマホ用ハードウェア ( iPhone 用 )

スマホアプリ ( iPhone 用 )

覚える露出計

覚える露出計

  • EIGHTIVE DESIGN, Inc.
  • 写真/ビデオ
  • 無料

apps.apple.com

露出計 Light Meter Ultra

露出計 Light Meter Ultra

  • Ultrafine
  • 写真/ビデオ
  • 無料

apps.apple.com

FotometerPro

FotometerPro

  • Kit Da Studio
  • Photo & Video
  • $0.99

apps.apple.com

FotometerFull

FotometerFull

  • Kit Da Studio
  • Photo & Video
  • $3.99

apps.apple.com

脚注・コメント

*1:個人的に、こういう断定的な発言をする人は無責任極まりないと思っています。チャンネル登録者を増やすためのキャッチフレーズとしては有効なんでしょうけれど。

*2:正式名称は Photometer Pro

【試し読み】フィルムカメラ・ライフ 2021-2022(22ページ)

シリーズ最新の2021-2022版が登場。「80's気分でいこう!」をテーマに80年代に発売されたカメラコレクション、80年代をイメージするカラープリントなどを大特集しています。現行カラーフィルム、リバーサルフィルム24種の色再現比較、全現行モノクロフィルム一覧も掲載。 

f:id:pepeprism:20210728025534j:plain画像をクリックすると試し読みができます。

2021年6月29日発売
A4変型判 144ページ
定価:本体2,000円+税
ISBN-10 : 4768314600
ISBN-13 : 978-4768314609

 

www.genkosha.co.jp

 

セコニック スペクトロマスター C-800 を購入しました

セコニック スペクトロマスター C-800 を購入しました。銀一(GIN-ICHI オンラインショップ)のファーストサマーセール(6/30 まで限定)で通常より安く販売されていたので、最後まで悩みながらポチリました。

セコニック スペクトロマスター C-800

筆者はこれまでカラーメーターとしてミノルタカラーメータⅡおよびミノルタカラーメーターⅢFの2機種を使ってきましたが、これらは3色カラーセンサーを搭載した銀塩寫眞時代のカラーメーターであるため、デジタル時代の LED 光源や複雑な分光スペクトルをもつ蛍光灯などの色温度を正確に測る用途には適していませんでした。

いまや写真用照明は LED ライトが主流になりつつあり、演色指数の測定機能をもった分光センサー搭載のカラーメーターの必要性が切実なものとなってきましたので、清水の舞台から飛び降りる覚悟でセコニックの多機能&高性能カラーメーター C-800 を購入することにしました。

商品説明

セコニック スペクトロマスター C-800 は下記の演色評価機能を搭載した最新のカラーメーターです。

  • CRI (Color Rendering Index)
  • SSI(Spectral Similarity Index)
  • TLCI(Television Lighting Consistency Index)
  • TLMF(Television Lighti ngMatching Factor)
  • TM-30-15(Technical Memorandum)

また、PC に接続することでリアルタイムに測定結果の画面キャプチャーを取ることができたり、本体内メモリに測定結果を保存(最大99件まで)して PC に読み出すことができる等のデータ再利用のための付加機能も装備しています。*1

とにかく多機能かつ高機能のカラーメーターなので、本稿でそのすべてを語ることはできません。詳細はセコニックのウェブサイトからリーフレットやマニュアルをダウンロードしてご覧ください。

www.sekonic.co.jp

商品内容

f:id:pepeprism:20210714010434j:plain

パッケージ

f:id:pepeprism:20210714010440j:plain

同梱物

f:id:pepeprism:20210714010445j:plain

C-800 本体

C-800 のタッチスクリーンに保護フィルムを貼る

以前にご紹介したセコニックの高機能露出計 L-858D には標準で液晶保護フィルムが添付されていたのですが、C-800 にはどういうわけか液晶保護フィルムが添付されていません*2 高価な機材ですし、液晶画面が大きいので不慮の事故に備えて保護フィルムを貼っておきたいところです。

C-800 のタッチスクリーンの大きさは 96mm ✖ 57mm なので、できるだけ加工をせずに使えそうな保護フィルムを検索したところ、ELECOM のスマホ用保護フィルムの 4.3 inch(100mm ✖ 57mm)が長辺方向を 6mm カットするだけで使えることがわかりました。 

f:id:pepeprism:20210714010451j:plain

今回使用したスマホ用の液晶保護フィルム、サイズは100mm×57mm

f:id:pepeprism:20210714010457j:plain

C-800 のタッチスクリーンの大きさは 94mm×57mm なので長さを 6mm ほどカットする

f:id:pepeprism:20210714010428j:plain

C-800 のタッチスクリーンに液晶保護フィルムを貼り付けたところ

測定テスト

ここでは筆者の書斎で使用している EIZO高演色性蛍光灯スタンド Z-208-EIZO を光源として C-800 で測定を行った結果を掲げます。なお、測定値比較機能では、比較対象として書斎の天井照明(日立製 LED 蛍光灯)を使用しました。

画面キャプチャー

PC と C-800 を USB ケーブルで接続し、C-800 ユーティリティを使ってリアルタイムで画面キャプチャーを取ったものを掲載します。測定項目は以下のメニュー画面のうちの「多灯比較」と「本体設定」を除いた全項目です。

f:id:pepeprism:20210714011236j:plain

C-800 の機能メニュー画面

テキスト

f:id:pepeprism:20210714011319j:plain

テキストでは色温度や色補正推奨値、照度などが表示される

スペクトル

f:id:pepeprism:20210714011329j:plain

スペクトルでは分光グラフおよび色温度や演色性(Ra)などが表示される

スペクトル比較

f:id:pepeprism:20210714011629j:plain
f:id:pepeprism:20210714011638j:plain
スペクトル比較では現在の測定値とメモリに記憶した測定値(2件まで)を比較して表示することができる(ルーペマークをタップするとグラフが拡大表示される)

CRI

f:id:pepeprism:20210714011415j:plain

CRIでは演色性(Ra、R1〜R15)が表示される

CRI比較

f:id:pepeprism:20210714011645j:plain
f:id:pepeprism:20210714011648j:plain
CRI 比較では現在の測定値とメモリに記憶した測定値(1件)を比較して表示することができる

TM-30

f:id:pepeprism:20210714011422j:plain

TM-30(TM-30-15)では99色の基準色と人間の目の特性を元に Rf(色忠実度)とRg(鮮やかさ)が指数で表示される

SSI

f:id:pepeprism:20210714011426j:plain

SSI では CIE 標準光源(タングステンやデイライトのD55など)もしくはメモリーした光源との比較が指数とグラフで表示される

TLCI TLMF

f:id:pepeprism:20210714011433j:plain

TLCI ではテレビ映像の作成を前提とした演色評価指数が表示される
(TLMF は基準の光源との比較を指数で表示する機能)

フィルター

f:id:pepeprism:20210714011443j:plain
f:id:pepeprism:20210714011448j:plain
フィルターでは色偏差や指定した色温度に対する適正な補正フィルター名が表示される
(カメラフィルターモードと照明フィルターモードの切り替えができる)

WB補正

f:id:pepeprism:20210714011500j:plain

WB補正では色偏差や指定した色温度に対する補正値がWB補正画面で表示される

モリー読み出し

C-800 でメモリ保存した測定結果を C-800 ユーティリティを使って読み出したもの(5画面&1ファイル)を掲載します。C-800 の内部メモリには最大 99 件まで測定結果を保存することができるので、撮影後に測定データをまとめることができます。

テキスト画面

f:id:pepeprism:20210714011942j:plain

スペクトル画面

f:id:pepeprism:20210714012010j:plain

演色評価画面

f:id:pepeprism:20210714012016j:plain

スペクトル画面

f:id:pepeprism:20210714012032j:plain

ホワイトバランス画面

f:id:pepeprism:20210714012040j:plain

CSVファイル出力

ファイル名: Untitled_08.csv
保存日時 2021/7/12 19:02  
タイトル Untitled_08K  
     
測定モード 定常光  
色空間 / 白色点 HSI D65
色温度 [K] 5054  
⊿uv 0.003  
照度 [lx] 2310  
     
基準色温度 [K] 5000  
LB指数 [MK⁻¹] 2  
LB カメラフィルター -----  
LB 照明フィルター -----  
CC指数 0.3M  
CC# 0.8M  
CC カメラフィルター CC-2.5M  
CC 照明フィルター L279 1/8 MINUS G  
CRI Ra 96.1  
CRI R1 96.5  
CRI R2 95.4  
CRI R3 96.3  
CRI R4 96.2  
CRI R5 96.2  
CRI R6 94.1  
CRI R7 96.3  
CRI R8 97.9  
CRI R9 98  
CRI R10 90.5  
CRI R11 96.1  
CRI R12 91.2  
CRI R13 95.4  
CRI R14 98  
CRI R15 97.3  
TM-30-18 Rf 95  
TM-30-18 Rg 99  
SSIt 62  
SSId 80  
SSI1 ---  
SSI2 ---  
TLCI 98  
TLMF 36  
CIE1931 x 0.3441  
CIE1931 y 0.3569  
Hue 44deg  
Saturation 24%  

ミノルタカラーメーターⅡ/ⅢFと測定値を比較してみる

ここでは筆者が持っているはミノルタカラーメータⅡおよびミノルタカラーメーターⅢFの2機種と C-800色温度測定値を比較してみました。

光源としては、書斎の天井照明(日立製 LED 蛍光灯)と書斎で使用している EIZO高演色性蛍光灯スタンド Z-208-EIZO を使用しました。

書斎の天井照明(日立製 LED 蛍光灯)

書斎の天井照明(日立製 LED 蛍光灯)について、普段使いのモード(節電モード)とラク見えモードの2つについて3つのカラーメータを使って計測しました。結果はほぼ同等の測定値となりました。

節電モード

f:id:pepeprism:20210714010525j:plain

色温度は 4550~4580K で3機種ともほぼ同等の測定値

ラク見えモード

f:id:pepeprism:20210714010531j:plain

色温度は 5130~5365K で多少バラつきは見られるが誤差の範囲

高演色性蛍光灯スタンド(Z-208-EIZO

EIZO高演色性蛍光灯スタンド Z-208-EIZO について、3つのカラーメータを使って計測しました。高演色性の光源なので大きな違いは出ないだろうと予測していたのですが、測定結果にかなりの相違が出ました。

f:id:pepeprism:20210714010537j:plain

ミノルタの2機種と C-800 で測定値に 800K 以上の違いがある

商品リンク

カラーメーター

分光計

液晶保護フィルム

高演色性ライトスタンド

脚注・コメント

*1:セコニックのウェブサイトから専用のユーティリティをダウンロードしてインストールする必要があります。

*2:セコニックさん、お願いしますよ!

CSP102 カメラスタンドプレート ~ 三脚要らずの優れもの

カメラスタンドプレート( CSP ) とは

カメラ スタンド プレート( CSP ) は、三脚の代わりにローアングル撮影や長時間露光撮影、夜景撮影などを行うことができるプレート状のカメラスタンドです。三脚に比べて小型軽量なので携帯にも便利な優れものです。

カメラ スタンド プレート( CSP ) にはLサイズ( W142×D70×H9 mm、重さ110g )とSサイズ( W91×D55×H9 mm、重さ60g )の2種類があり、それぞれ専用の雲台等の有無によっていくつかのバリエーションに分けられています。

  • CSP101 : Lサイズのプレートのみ
  • CSP102 : Lサイズのプレート + 低重心自由雲台のセット
  • CSP103 : Sサイズのプレートのみ
  • CSP104 : Sサイズのプレート + 低重心自由雲台のセット
  • CSP105 : Lサイズのプレート + 低重心自由雲台 + L型クイックリリースプレートのセット
  • CSP106 : 低重心自由雲台のみ
  • CSP107 : ミニミニ自由雲台のみ
  • CSP108 : L型クイックリリースプレートのみ

本稿ではLサイズのプレートに専用の雲台をセットした CSP102 についてレビューを行います。

CSP102 の開封と組み立て

CSP102 は Lサイズのプレート と 専用雲台(低重心自由雲台)のセットです。専用雲台ではなく手持ちの雲台を使用することも可能ですが、雲台によっては操作レバーの可動域の問題で使用が難しいケースも考えられます。筆者はリスクを避けるため専用雲台付きのセットを購入しました。

f:id:pepeprism:20210613231846j:plain

CSP102 のパッケージ
f:id:pepeprism:20210613232010j:plain
f:id:pepeprism:20210613232021j:plain
パッケージの中にはカメラスタンドプレートと専用雲台が入っています。説明書等は入っていません。

カメラスタンドプレートへの雲台の装着は、プレートの裏面にあるネジで行います。このネジは緩みやすいので、締め付けはきちんと行ったほうがいいと思います。

f:id:pepeprism:20210613232333j:plain
f:id:pepeprism:20210613232343j:plain
カメラスタンドプレートに専用雲台を取り付けます。

なお、プレートの裏面はラバーコートが施されており、ツルツルのテーブルの上に置いてもカメラスタンドプレートが滑ることはありません。雲台はアルカスイス互換クイックリリースになっているため、アルカスイス互換に対応している機材であれば、カメラでもストロボでも簡単に脱着することができます。

CSP102 の使用例 ( EOS 5D MarkIV + EF100mm F2.8L MACRO IS USM )

まず、EOS 5D MarkIVEF100mm F2.8L MACRO IS USM を装着してカメラスタンドプレートに取り付けてみました。カメラスタンドプレートへの取り付けには iShoot Tripod Mount Ring IS-C100L for Canon EF100mm F2.8L Macro IS USM を使用しました。専用雲台の出来が予想以上によく、こんな重い組み合わせの機材でも何の問題もなく使用することができました。

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EOS 5D MarkIV に EF100mm F2.8L MACRO IS USM を装着したものをカメラスタンドプレートに取り付けてみました。

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マクロ撮影を行ってみました。

なお、iShoot Tripod Mount Ring IS-C100L for EF100mm F2.8L Macro IS USM については下記の記事をご覧ください。

pepeprism.hatenablog.com

CSP102 の使用例 ( EOS R + RF35mm F1.8 MACRO IS STM )

つぎに、EOS R に RF35mm F1.8L MACRO IS STM を装着してカメラスタンドプレートに取り付けてみました。専用雲台への取り付けには SUNWAYFOTO PCL-RG(Custom L Bracket For Canon EOS R With Battery Grip)を使用しました。

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EOS R に RF35mm F1.8L MACRO IS STM を装着してカメラスタンドプレートに取り付けてみました。

なお、SUNWAYFOTO PCL-RG(Custom L Bracket For Canon EOS R With Battery Grip)については下記の記事をご覧ください。

pepeprism.hatenablog.com

CSP102 による作例

EOS R に EF100mm F2.8L MACRO IS USM を装着して CSP102 でミニチュア戦車模型を撮影してみました。なお、ライティングは室内光(LED蛍光灯)のみです。

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Ⅰ号戦車B型(1/76 フジミ・ワールドアーマーシリーズ)
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Tiger I 冬季迷彩モデル(1/144 ワールドタンクミュージアムシリーズ)
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エレファント三色迷彩モデル(1/144 ワールドタンクミュージアムシリーズ)

商品リンク

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GODOX MS300 コンパクトスタジオフラッシュ

Pergear-Japan GODOX MS300 コンパクトスタジオフラッシュ が安くなっていたので購入しました。通常販売価格 11,700 円のものがバレンタイン割引クーポン適用で 15% OFF の 9,945 円で手に入りました。ちなみに 2021 年 2 月 7 日に発注して発送通知が来たのが 3 月 13 日、実際に届いたのはその5日後の 3 月 18 日でした。

GODOX の AC モノブロックストロボのラインナップ

GODOX の AC モノブロックストロボ *1 には、MS / DPⅢ / SKⅡ / QSⅡ / QTⅡ の5種類のラインナップがあります。それぞれの詳細については、Studio Reiwa さんのサイトにまとめ記事があります。下記リンクをご覧ください。

studio-reiwa.com

GODOX MS300 の特長および仕様

MS シリーズは GODOX の AC モノブロックストロボのラインナップの中でも最も安価なエントリー向けの製品で、MS200(200Ws)と MS300(300Ws)の2つのモデルがリリースされています。今回購入した MS300 の特徴およびスペックは以下のようなものです。

  • ボウエンズマウント採用により各種のボーエンズマウントアクセサリを利用可能
  • Godox 2.4G ワイヤレス X システムを搭載
  • 150Wモデリングランプは 5% から 100% の範囲でストロボに合わせて調光可能(発光量 100% 固定も可能)
  • 1/32 ~ 1/1 まで 50 ステップの範囲で発光量の設定が可能
  • リサイクル時間は 0.1 ~ 1.8 秒(110V 動作時)*2
  • ダイヤル・ボタンによる設定操作、設定内容は液晶表示パネルに表示
  • プリフラッシュ防止機能により、1回のプリフラッシュ発光システムを備えたカメラとの同期が可能
  • 優れた出力安定性、同じ出力下で 2% 以下のシフト
  • コンパクトで軽量なボディ(樹脂製)
  • 冷却ファン内蔵
GODOX MS300 のスペック
出力 300Ws
ガイドナンバー GN58
色温度 5600K ± 200K
電源電圧 AC110-120V/~60Hz あるいは AC200-240V/50Hz
ストロボ電力調整 OFF、5.0~10.0(1/32~1/1)
モデリングランプ 150W
モデリングランプの発光量 5%~100%
トリガーモード シンクロコード、フラッシュテストボタン、スレーブトリガー、無線制御ポート
フラッシュ発光時間 1/2000~1/800 秒
ヒューズ 5A
リサイクルタイム 0.1~1.8 秒(110V) あるいは 0.1~1.3秒(220V)
サイズ Φ12.6 × 16.7 × 28.3 cm
重量 1.36 Kg

 なお、MS300 の製品詳細については GODOX の公式サイトをご覧ください。*3

www.godox.com

GODOX MS300 の開梱

GODOX MS300 のパッケージは AC モノブロックストロボのパッケージとしてはコンパクトで、中国からの荷物でお馴染みのビニール包装で送られてきました。なお、パッケージ写真にはリフレクターが装着されていますが、商品にリフレクターは同梱されていません。リフレクターは別途購入する必要があります。

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パッケージ
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パッケージ裏表の写真にはリフレクターが装着されていますが、商品にリフレクターは同梱されていません。

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内容物は MS300 本体、発光部カバー、モデリングランプ(150W、E26型)、AC電源ケーブル、スペアヒューズ、取扱説明書です。リフレクター AD-R6 は同梱されていません。

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MS300 一式とは別に Pergear-Japan オリジナルの標準リフレクター用5色カバー(フィルター)が添付されていました。リフレクターは添付されていないのに・・・(苦笑)。

セッティング

GODOX MS300 のセッティングは極めてシンプルです。モデリングランプを装着して電源ケーブルを繋ぐだけですぐに使用できます*4。ライトスタンドホルダーも本体に付いているので、そのままライトスタンドに載せて固定するだけです。

Godox 2.4G ワイヤレス X システムを搭載しているため、Xpro X1TX2T などのリモートコマンダーから発光量の調整やモデリングランプのオンオフができてとても便利です。

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ヘッドカバーを外して E26 ソケットにモデリングランプを捻じ込みます。
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ライトスタンドにセットして AC 電源ケーブルを挿し込みます。
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背面操作パネルは必要にして十分な機能を持っています。最小光量は 1/32、0.1ステップ刻みで光量設定が可能です。

MS300 の良いところ

MS300 の最大の長所は 300Ws 級の AC ストロボとしては非常にコンパクトで軽量である点です。ここでは GODOX の 300Ws 級の AC ストロボである SK300Ⅱ、バッテリー式ストロボである AD300Pro とサイズ感の比較をしてみました。

MS300 vs SK300Ⅱ

SK300Ⅱ のサイズ Φ12.7 × 20.6 × 34cm、重量 1.9 Kg に対して、MS300 はサイズ Φ12.6 × 16.7 × 28.3 cm、重量 1.36 Kg と大幅に小型軽量化が図られています。

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MS300SK300Ⅱを並べて大きさを比べてみました。

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SK300ⅡMS300 のヘッド部の比較です。SK300Ⅱの発光管は MS300 より奥まった位置にあることがわかります。

MS300 vs AD300Pro

AD300Pro のサイズ Φ9 × 10 × 19cm、重量 1.25 Kg に対して、MS300 はサイズ Φ12.6 × 16.7 × 28.3 cm、重量 1.36 Kg と小型さという点では劣っているもの、重量に関しては100g 程度しか違いがありません。

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AD300Pro MS300 を並べて大きさを比べてみました。

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MS300AD300Pro のヘッド部の比較です。AD300Pro のヘッドは MS300 より全体にコンパクトになっていることがわかります。

MS300 のウィークポイント

AD200 / AD200Pro AD300Pro などのバッテリー式モノブロックストロボを使い慣れている人が MS300 を使用した場合に一番不満に感じるのが発光量の調整範囲の狭さでしょう。バッテリー式モノブロックでは最小光量が 1/128 や 1/256 であるのに対して、MS300 の最小光量は 1/32 になっているため、光量を絞り込んで使いたい人には評判が良くないようです。

また、チャージ間隔が最大 1.8 秒というのも他の AC ストロボに比べて見劣りするところです。ただ、フル発光で使用することはキセノン管や電源周りに負荷がかかって製品寿命を短くするだけなので、筆者はこれを大きな問題だとは考えていません。小さなストロボをフル発光で使うよりも大きなストロボで余裕をもってライティングするべきだと思います。

この二点をウィークポイントと見なすかどうかは人によって判断が分かれるところだと思います。私は写真の師匠から「照明機材にかぎっては大は小を兼ねないんだよ」と何度となく言われました。それぞれのストロボにはそれぞれが存在する理由があります。

モデリングランプについての注意点

GODOX MS300 のモデリングランプは 150W のもので、このクラスのストロボとしては大きな光量のものが採用されています。 LED ではなくハロゲンランプなので発熱量が大きい点に注意が必要です。モデリングランプに関する取り扱い上の留意点を以下に掲げます。

  1. 使用中や使用後に素手で触れると火傷の危険があります。
  2. 難燃性素材を使用していないソフトボックス等は発煙・発火の危険があるので使用は推奨できません*5
  3. モデリングランプを E26 ソケットの LED に交換する場合、調光可能な LED ランプを使用する必要があります。なお、調光不能な LED ランプを使う場合は発光量 100% 固定で使用してください*6

なお、モデリングランプを LED ランプに交換する方法については下記の記事をご覧ください。

pepeprism.hatenablog.com

MS300 へのリフレクターの装着

GODOX AD-R6 の装着

MS300SK300Ⅱに同梱されていた標準リフレクタ―  AD-R6 を装着してみました。

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Neewer 製標準リフレクターの装着

MS300Neewer 製標準リフレクター(ボーエンズマウント用)を装着してみました。

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なお、Neewer 製標準リフレクターについては下記の記事をご覧ください。
pepeprism.hatenablog.com

関連記事

商品リンク

Amazon

Pergear-Japan

脚注・コメント

*1:日本で発売しているもの

*2:220V 動作時のリサイクル時間は 0.1 ~ 1.3 秒

*3:2022-09-06 GODOX 公式サイトのリニューアルによりリンク切れとなっていたため、リンク先を更新しました。

*4:パッテリー式ストロボではないので充電等の作業が必要ありません。

*5:難燃性素材でないソフトボックスを使用する場合は LED ランプへの換装を検討してください。

*6:調光不能な LED ランプを発光量可変で使用すると故障する恐れがあります。

H&Y REVORING Variable Adapter - 可変式ステップアップリング

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クラウドファンディングKickstarter)でのプロジェクト支援に応募していた H&Y REVORING Variable Adapter が先月末にやっと届きました。2020 年 8 月にプロジェクトを支援してから実際に返礼品が届くまで 7 ヶ月強かかったことになります。

なお、クラウドファインディングのプロジェクトはすでに終了していますが、商品は H&Y 社のサイトから購入することが可能です。リンクを張っておきますので興味のある方はご利用ください。

hy-filter-japan.com

www.hyfilters.co

H&Y REVORING Variable シリーズ

H&Y REVORING Variable シリーズには、筆者が入手した可変ステップアップリング単体製品の他に、可変ステップアップリングに可変 ND フィルターを組み合わせたものや、可変 ND フィルターと C-PL フィルターを組み合わせたものの3種類があります。

  • H&Y REVORING Variable Step Adapter To Fit Screw-In Filters
  • H&Y REVORING Variable Neutral Density - Magnetic Premium Aluminum Filter Cap
  • H&Y REVORING Variable Neutral Density ND3 - ND1000 with built in Circular Polarizer

それぞれの製品の詳細については、下記のリンク先をご覧ください。

www.hyfilters.co

www.hyfilters.co

www.hyfilters.co

H&Y REVORING Variable Step Adapter

H&Y REVORING Variable Adapter は、レンズフィルター用のステップアップリングで、最大の特徴はレンズに取り付ける側のフィルター径が可変になっている点です。対応するフィルター径別に下記の5種類がラインナップされています。

  • 37-49 mm(52mm径フィルター使用)
  • 46-62 mm(67mm径フィルター使用)
  • 52-72 mm(77mm径フィルター使用)
  • 67-82 mm(82mm径フィルター使用)
  • 82-95 mm(95mm径フィルター使用)

開封

筆者の手持ちレンズは(300mmF2.8 等の大砲を除いて)最大 82mm のフィルター径があれば十分なので、37-49mm、46-62mm、67-82mm の3個セットを入手しました。アダプタ同士を重ねて使用することができるので、筆者の場合はこの3種類があれば手持ちのレンズすべてを1枚のフィルターでカバーすることができます。

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37-49mm、46-62mm、67-82mm の3個セットをオーダーしました。左端のレンズクリーナーはオマケです。

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67-82mm のパッケージとその中身。アダプタは専用ソフトケースに入っています。

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ソフトケースからアダプタを取り出すのは簡単です。ジッパー等は使われていません。

レンズへの取り付け部分の構造

H&Y REVORING Variable Adapter はレンズへの脱着をワンタッチで行うことができます。レンズのフィルター枠のネジに捻じ込む手間がないのでたいへん便利です。

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アダプタの表面と裏面。表面のフィルターねじにフィルターを装着し、裏面の絞り機構を使ってレンズにワンタッチで装着できます。
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レンズ側に取り付ける部分はレンズの絞りと同じ仕組みになっていてワンタッチで装着することができます。写真右は絞りリングを回してフィルター径を最小にした状態です。
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アダプタの取り付け部分のアップ写真(表裏)です。レンズの絞り機構と同じ構造になっていることがわかります。

H&Y REVORING Variable Adapter のレンズへの脱着機構の様子を動画にしてみました。

youtu.be

レンズへの取り付け方法

実際にレンズにアダプターと ND フィルターを装着する様子を以下に示します。

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絞りリングを回して取り付け部分を最小化した状態のアダプタをレンズのフィルター枠に載せます。
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取り付け部分がレンズのフィルター枠に収まったことを確認したら、そっと絞りを緩めるとレンズに装着できます。
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アダプターにフィルターを捻じ込んで装着します。ここでは可変 ND フィルターを付けてみました。(あらかじめアダプタにフィルターを装着しておいてもOKです。)

H&Y REVORING Variable Adapter をレンズに脱着する様子を動画にしてみました。

youtu.be

複数のアダプタの併用

H&Y REVORING Variable Adapter は複数のフィルター径のものを組み合わせて使用することが可能です。ここではフィルター径 58mmEF50mmF1.4 USMフィルター径 82mm の可変 ND フィルターを装着する例を示します。

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ここで使用するレンズ EF50mmF1.4 USM のフィルター径は 58mm です。
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まず、EF50mmF1.4 USM46-62mm のアダプタを装着します。
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つぎに、その上から 67-82mm のアダプタを装着します。
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最後にフィルター径 82mm の ND フィルターを装着します。
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アダプタを2枚重ねても十分にコンパクトです。

同様にして、アダプタを3枚使うことでフィルター径 43mmRF50mmF1.8 IS STMフィルター径 82mm の可変 ND フィルターを装着することが可能です。

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アダプタを3枚使うことでフィルター径 43mm の RF50mmF1.8 IS STM に フィルター径 82mm の可変 ND フィルターを装着できます。

商品リンク

下記の日本語サイトにて予約受付中です。

hy-filter-japan.com

Neewer RF-550D LED リングフラッシュ

Neewer RF-550D LED リングフラッシュAmazon のタイムセールで購入しました。通常価格 4,199 円のものがタイムセール特価 2,974 円で購入できました。

Neewer RF-550D とは

Neewer RF-550D LED リングフラッシュは、マクロ撮影に適した安価なリングライトで、発光部をレンズの先端に装着して使用するものです。

  1. 48 個のLED ビーズで構成されており、ガイドナンバーは 15 相当です。
  2. 添付のアダプタリングを使用することでフィルター径 49 / 52 / 55 /58 /62 / 67/ 72 / 77 mmのレンズに装着可能です。
  3. 4つの動作モード(定常光、フラッシュ、左半分フラッシュ、右半分フラッシュ)を持っており、定常光ライトとフラッシュの2通りの使用が可能です。
  4. 輝度は7段階(-1.5 / -1.0 / -0.5 / 0 / +1.0 / +1.5)から選択できます。
  5. 有効距離は 5 cm ~ 150 cm、シンクロ速度は 1/100 秒です。
  6. CanonNikon だけでなく SONY 等のデジタル一眼にも使用できます。
  7. 4色(透明、白、ブルー、オレンジ)のフラッシュディフューザが添付されています。
  8. 電源として単三電池4本を使用します。

商品説明

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商品レビュー

Neewer RF-550D LED リングフラッシュの簡単な商品レビューを行います。

使用法は簡単で、添付のアダプタリング(フィルター径 49 / 52 / 55 /58 /62 / 67/ 72 / 77 mm)を使ってレンズの前面(フィルター装着部)にリングライトを装着し、電源部(コントロールユニット)をカメラのホットシューに装着します。

なお、添付のアダプタリングはプラスティック製でフィルターねじへの食いつきが良すぎるきらいがあり、強くねじ込むと外すときに難儀することになります。軽くねじ込む程度で使用することお奨めします。

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パッケージとその中身。

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リングフラッシュ本体のほかに、フラッシュディフューザ(4色)、アダプタリング(8種類)、説明書が同梱されています。

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EOS R + RF35mm F1.8 MACRO IS STM に装着してみました。
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4色のフラッシュディフューザを装着して定常光モードで点灯した様子。

定常光モードでの撮影サンプル

まず、定常光モードで使用するにあたって、光源がどの程度の明るさがあるのか調べてみました。光源から距離1メートルの位置(レーザ測距計を使用)でセコニック L-858D の照度計モードを使って測定を行った結果は以下の通りです。*1

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(左)最大輝度 +1.5 で 230 lux/m
(右)最小輝度 -1.5 で 120 lux/m

つぎに、初代ロビ君(第三版)をモデルに定常光モードで撮影を行ってみました。なお、光源の輝度は最大輝度(+1.5)とし、カメラの露出は単体露出計 L-858D の測定値に設定しました。

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(左)全身像。焦点距離 52mm、f/7.1、1/60秒、ISO-800
(右)アップ。焦点距離 57mm、f/7.1、1/60秒、ISO-800

フラッシュモードでの撮影サンプル

つぎに、初代ロビ君(第三版)をモデルにフラッシュモードで撮影を行ってみました。なお、光源の輝度は最大輝度(+1.5)とし、カメラの露出は単体露出計 L-858D の測定値に設定しました。

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(左)全身像。焦点距離 52mm、f/7.1、1/60秒、ISO-800
(右)アップ。焦点距離 57mm、f/7.1、1/60秒、ISO-800

定常光モードとフラッシュモードで露出が変わらない不思議

定常光モードの撮影例とフラッシュモードの撮影例を比較していただくとわかるのですが、両者の露出データに変化がありません

実際、フラッシュモードで点灯してみて点灯時の明るさが定常光とほとんど変わらない感じがしていました(苦笑)。「瞬間光」というよりも「短時間の発光」という感じで、発光ボタンを押したあとのチャタリングの時間だけ LED が発光しているように思えました。*2

フラッシュモードの閃光時間を測定してみた

そこで、L-858D の閃光時間測定モードを使って、実際の閃光時間を測定してみたところ、測定レンジをオーバーしていて 25m秒(1/40秒)前後であることがわかりました。

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フラッシュモードの閃光時間を測定した結果。
閃光時間は測定レンジをオーバー、25m秒(1/40 秒)前後のようです。

ちなみに、通常のフラッシュ(ストロボ)の閃光時間は数十マイクロ秒なので 1,000倍程度の差があることになります。参考までに各種ストロボの実測値を以下に示します。

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(左)Profoto A1 の閃光時間の測定例
(中)Godox V1 の閃光時間の測定例
(右)Godox V860II の閃光時間の測定例

以上のことから Neewer RF-550D のフラッシュモードは、いわゆるストロボのような閃光ではなくて単に定常光をごく短い時間だけ点灯させるモードと考えられます。

左右半分フラッシュでの撮影サンプル

Neewer RF-550D のフラッシュモードのもうひとつの特徴である半分フラッシュ右半分フラッシュについても試してみました。

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(左)全発光フラッシュ (中)左半分フラッシュ (右)右半分フラッシュ

この半分フラッシュ右半分フラッシュについて使用上の留意点があります。

Neewer RF-550D のリングフラッシュの発光部はマウントリングに固定されているわけではなく、フリーに回転できるようになっているため、左右のライトの分割位置が垂直にならないという点です。実際、電源部との接続ケーブルのテンションでリングライトが斜めになってしまうため、作例ではリングライトを手で押さえながら撮影を行いました。左右半分フラッシュを使用する場合には、マウントリングとリングライトの間に滑り止めになるようなスペーサを挟むなどの工夫が必要です。

フラッシュディフューザを使った撮影サンプル

4色(透明、白、ブルー、オレンジ)のフラッシュディフューザを使ってみました。

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左から順に、透明、白、オレンジ、ブルーのフラッシュディフューザを使った撮影例。
明るさを判りやすくするために現像条件を同一(f/7.1、1/60秒、ISO-800)にしました。

上記の例からわかるように、一番使い勝手がいいのは透明のフラッシュディフューザです。他のディフューザは照度が大幅に落ちてしまうため、露出条件を詰めるかレタッチで救済する必要があります。

最後に、透明のフラッシュディフューザを使って撮影したハルト君の写真を掲載します。

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小さな被写体であれば、このリングライト一灯だけでも十分に遊べます。

商品リンク

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脚注・コメント

*1:発光部に透明のフラッシュディフューザを装着しています。

*2:例えて言うなら「パシャッ」ではなく「バッタン」という感じです。