pepe’s blog

雑多な趣味に関して深く浅く広く狭く語るブログです。

IchigoJam で遊ぼう ② ~ 入出力機器接続編 ~

IchigoJam に入出力機器を接続する

IchigoJam で遊ぼう」の第二回のテーマは「入出力機器の接続」です。具体的には電源、キーボード、モニタ(ディスプレイ)を接続してスタンドアローン PC として使用できるようにします。

IchigoJam の入出力端子

IchigoJam をスタンドアローン PC として使用するためには VIDEO / KBD / PWR の3つの端子にそれぞれモニタ、キーボード、電源を接続する必要があります。

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左上の VIDEO と書かれた端子にモニタ(コンポジット入力)、
右上の KBD と書かれた端子にキーボード(PS/2 タイプで USB コネクタのもの)、
右下の PWR と書かれた端子(micro USB)に電源をそれぞれ接続します。

IchigoJam に電源を接続する

IchigoJam の電源は USB 給電micro USB 端子)になっています。モバイルバッテリーも使用可能なので、お手持ちの USB 電源を接続してください。筆者は cheero のモバイルバッテリーを使用しました。1A 出力でも問題なく動作しています。

IchigoJam にモニタを接続する

IchigoJam の VIDEO 出力はコンポジット信号を出力する形式になっています。そのためモニタディスプレイはコンポジット入力端子が付いているものを使用する必要があります。なお、最近のコンピュータ用ディスプレイは HDMI 入力や DisplayPort 入力が主流になっており、コンポジット信号を入力できないものがほとんどだと思います。IchigoJam 専用にコンポジット入力付きの液晶モニタを購入してもいいのですが、他に使い道がないものを買い揃えるのはお金がもったいないので、手近に使用できるモニタがない場合は、以下のいずれかの方法で代用できます。

  • テレビVIDEO 端子があるもの)に接続する
  • USB to TTL シリアルコンバータを使って PC に接続する *1
  • ビデオキャプチャーデバイスを使って PC に接続する *2
  • コンポジット - HDMI 変換器を使って PC 用ディスプレイに接続する *3

筆者の場合は、DELL U2410 という PC 用の液晶ディスプレイを使用しました。DELL U2410VGA / DVI-D (x2) / DisplayPort / HDMI / Component / Composite の計6種7個の入力端子を備えた非常に可搬性の高いディスプレイです。*4

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DELL U2410 の入力信号選択メニュー。6種7台のデバイスに接続できます。

IchigoJam にキーボードを接続する

IchigoJam の KBD 入力端子は USB TypeA 形式になっていますが、キーボードインタフェースは USB ではなく PS/2 形式になっています。このため、USB 接続のキーボードは使用することができません

IchigoJam で使用できるキーボードはインタフェースが PS/2 で、端子の形式が USB TypeA である必要があります。この手のキーボードは昔はたくさんあったのですが、最近はあまり使われることがなくなったので、新たに購入しようとすると選択肢がほとんどありません。しかも USB インタフェースのものに比べると価格が高いです。

なお、使用できるキーボードがない場合の代用策として次の方法があります。

  • PS/2 USB 逆変換アダプタを使って USB キーボードを接続する *5
  • USB to TTL シリアルコンバータを使って PC に接続する *6

筆者の場合は、手元に ELECOMTK-FCM005BK という古いキーボードのストックがあったので、これを使用しました。*7

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手元に未使用のキーボードがあったのでこれを使用しました。

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IchigoJam に ELECOM TK-FCM005BK を接続した様子。

【参考】USB インタフェースのキーボードを接続してみた

試しに USB インタフェースの無線キーボードを接続してみたのですが、全く動作しませんでした。

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Raspberry Pi 等で使用している無線 USB キーボードを繋いでみましたが、まったく機能しませんでした。

IchigoJam の起動

IchigoJam に入出力機器と電源を接続できたら電源スイッチを入れて起動します。

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IchigoJam にモニタ、キーボード、電源を接続した様子。

IchigoJam が起動すると、液晶ディスプレイに IchigoJamファームウェアバージョンが表示されます。筆者の IchigoJam のバージョンは 1.2.3 でした。

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IchigoJam が起動すると液晶ディスプレイにファームウェアのバージョンが表示されます。

トラブル発生

ところが、ここで問題が発生しました。白色で奇麗に表示されていたバージョン表示がしばらく経つと色が滲んだり画面が上下にスクロールするなどの不具合が起きたのです。

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起動直後は奇麗に表示されていた画面に、しばらくすると色の滲みなどのトラブルが発生しました。

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キーボードから打ち込んだソースリストもカラフルな表示に・・・。

IchigoJam を再起動したり、液晶ディスプレイの電源を入れ直したりしてみましたが、一向に改善される気配はなく、いったんここで挫折しました。第一回の投稿から第二回の投稿までに日数がかかってしまったのはそのせいです。

IchigoJamファームウェアをアップデートしてみた

その後、ファームウェアを最新版(1.4.3)に更新したところ若干安定するようになりました。相変わらず、ある程度時間が過ぎると色の滲み等が発生しますが、ファームアップ以前に比べればまだマシという感じです。

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ファームウェアを 1.4.3 にアップデートしました。

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ソースリストを表示しても色の滲みは出ていません。ただし長時間放置すると滲みが生じるのでハードウェアレベルの問題と考えられます。

次回予告のようなもの

次回は IchigoJam のファームアップの方法について取り上げたいと思います。また、USB to TTL シリアルコンバータを使って IchigoJam をPC と接続して使う方法についても取り上げる予定です。

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IchogoJam 関連ボード

IchigoJam で動作確認済みの液晶モニタ(コンポジット入力)*8

IchigoJam で動作確認済みのキーボード( PS/2 & USB 対応)

USB to TTL シリアルコンバータ

ジャンパーワイヤ *9

PS/2 USB 逆変換アダプタ

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*1:USB to TTL シリアルコンバータは別途用意してください。

*2:ビデオキャプチャーデバイスは別途用意してください。

*3:コンポジット - HDMI 変換器は別途用意してください。

*4:古い機種なのですが、トラブルもなく、いろいろなデバイスに接続できるのでたいへん重宝しています。

*5:PS/2 USB 逆変換アダプタとは USB キーボードを PS/2 キーボードとして使用できるようにするアダプタです。販売価格 2,445 円(税込)と USB キーボード本体よりも高くついてしまうのが残念な点です。

*6:USB to TTL シリアルコンバータは別途用意してください。

*7:ただし、IchigoJam のキーボードドライバの不具合のせいか、打鍵するときに深く押し込まないと全然違う文字が入力されたりして使い勝手が良くありません。

*8:電源が別途必要です。

*9:USB to TTL シリアルコンバータを IchigoJam に接続するにはオス-オスのジャンパーワイヤが別途必要です。