ピンとキリの由来
「ピンからキリまで(略してピンキリ)」という表現があります。「最高から最低まで」の意味で使われている慣用句です。
「ピン」とは「点数」という意味のポルトガル語の pinta に由来するもので英語の point と同義です。室町時代にポルトガルから伝来した天正カルタで1点の札のことを「ピン」と読んだのが始まりとされています。
いっぽうの「キリ」ですが、こちらは日本語の「きり(切り、限り)」を意味するものです。天正カルタには1~12点までの札があり、12点の札を「キリ」と呼んでいました。
すなわち「ピンからキリまで」は、本来なら「最低から最高まで」という意味になるはずですが、いつのまにかピンが最高で、キリが最低というふうに変わってしまったようです。
閑話休題(※話を本筋に戻すという意味)
ところで、今話題になっている「ピンハネ男爵」氏ですが、彼の会社は9割以上を中抜きしていると言われています。本来「ピンハネ」とは「上前をハネる」ことで、この場合の「上前」とは「一部(または一割)」を指しています。9割もハネることを「ピンハネ」とは呼びません。 強いて言えば「キリハネ」とでも呼ぶべきでしょうか。