pepe’s blog

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日本陸軍の幻のタイガー戦車

今回のテーマは、第二次大戦において日本陸軍がドイツのタイガー戦車(以降、ティーガーⅠと呼ぶ)を購入していたという実話。

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ティーガーⅠを試運転中の日本軍士官(ドイツ駐在武官・石出大佐)

日本陸軍ティーガーⅠを購入していた

1943年(昭和18年)、駐独大使・大島浩(元陸軍中将)がドイツ陸軍兵器局と交渉し、同年10月、「ティーガーⅠ」新造車両1台(8.8cm砲弾、機銃弾、無線機、光学装置、整備工具など含む)と設計図一式および組立説明図を645,000ライヒスマルク(当時の日本円換算で約22億1,650万円)で購入することが決定されました。

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ドイツ陸軍兵器局と交渉にあたった駐独大使・大島浩(元陸軍中将)

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東部戦線においてティーガーⅠを視察する小松少将(ベルリン駐在武官)。1943年5月7日撮影。

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ティーガーⅠの主砲を観察する日本軍士官

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運転技術習得のため派遣された戦車兵(士官)

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射撃訓練を見学中の日本軍士官

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88mm砲の威力を見学中の日本軍士官

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机上演習の説明を受ける日本軍士官

購入したのはティーガーⅠだけではなかった

このとき購入した戦車はティーガーⅠだけではなく以下の4両でした。

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パンターを視察中の日本軍士官(ドイツ駐在武官・石出大佐)

戦況の悪化で届かなかったティーガー

日本側は国策会社「昭和通商」を通じて代金を支払いましたが(ヘンシェル社による入金確認は1944年2月28日)戦況悪化で輸送不可能となったため、この日本向けティーガーはドイツ陸軍が貸与という形で使用することとなり、結局ベルギーで編成中だった「第101 SS重戦車大隊」へ供給されました。

関連動画

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【おまけ】コミック「ハッピータイガー」のモデル

日本軍のタイガー戦車と言えば、小林源文さんのコミック「ハッピータイガー」が有名です。この漫画に登場するティーガーⅠには車体に上下逆さの「福」文字が描かれています。

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「ハッピータイガー」ではティーガーⅠの車体に上下逆さの「福」文字が描かれています。

実はこのティーガーⅠにはモデルとなった車両が実在します。ハッピータイガーのモチーフになったのは、第2SS装甲擲弾兵師団「ダス・ライヒ」に所属するティーガーⅠで、上下逆さの「福」は「倒福」と呼ばれる中国の招福の印です。この印は横浜の中華街でも見掛けることができます。

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小林源文さんの漫画「ハッピータイガー」のモチーフになった車両。第2SS装甲擲弾兵師団「ダス・ライヒ」所属。上下逆さの「福」は「倒福」と呼ばれる中国の招福の印。

【参考】倒福

chugokugo-script.net

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資料

ハッピータイガーについて

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