Godox AD100Pro の新型
バッテリー式モノブロックストロボの中で最小・最軽量を誇る Godox AD100Pro には被写体や背景に緑被りが生じるという致命的な欠点がありました。現在市場に流通している AD100Pro はその欠点が改善されているうえに、バッテリーの容量が 15% 大きいものに変更されたアップデート版になっていますが、既存のユーザはその恩恵に預かることができませんでした。
AD100Pro 緑被り改善フロントパネルの無償配布
そんななかで、Stdio Reiwa の特価リスト *1 で AD100Pro を購入したユーザに対して改良版のフロントパネルを無償配布するというアナウンスが Godox User JAPAN のツイートに流れました。*2
【あぁ、特価リストで買っててよかったAD100PRO】
— 𝙂𝙤𝙙𝙤𝙭 𝙐𝙨𝙚𝙧 𝙅𝘼𝙋𝘼𝙉 (@GodoxUser_Japan) 2022年4月30日
AD100PROのフロントパネルの件、今からようこそさんに確認しました!
なんと!
「特価リストから購入した方限定」で無償で新しいフロントパネルを送付してくれるようです!!
条件・方法は下記に記します
↓↓
楽天購入履歴の特価リストから購入分のAD100PROの問い合わせボタンから問い合わせ
— 𝙂𝙤𝙙𝙤𝙭 𝙐𝙨𝙚𝙧 𝙅𝘼𝙋𝘼𝙉 (@GodoxUser_Japan) 2022年4月30日
購入時の注文番号と「緑被りの件で改良版のフロントパネル支給希望」という文言でお問い合わせ下さい。
こちらの件は特価リストから購入した人であれば特に購入した日時や期限の限定はないそうです。
さらに続く
↓↓
というわけで、この改良版フロントパネルを入手してみました。
届いたのはフロントパネルではなくてフレネルレンズだった
楽天のストアに問い合わせをして改良パーツを送ってもらいました。パーツ代は無料で送料着払いで届きました。封筒を開けると白いビニール袋に包まれたパーツが入っていました。
改良版フロントパネルと聞かされていたのですが、中に入っていたのはフロントパネルではなくフレネルレンズでした。色被りの改良が行われたのはフレネルレンズで、フロントパネルは従来品をそのまま使うそうです。
フレネルレンズの交換方法
フレネルレンズの交換方法は以下の通りです。
- フロントパネルを固定するリング上の4個のビスを精密ドライバーを使って緩めて固定リングを外します。固定リングとビスは再利用するので紛失しないように注意してください。
- フロントパネルを外します。フロントパネルは再利用するので紛失しないように注意してください。
- フレネルレンズを外します。フレネルレンズは改良版と交換するため再利用はしません。
-
フレネルレンズを外すと発光部が現れます。改良版のフレネルレンズを組み込んだあと、逆の手順で組み上げればフレネルレンズの交換は終了です。
新旧フレネルレンズの比較
旧型のフレネルレンズは色温度を下げるアンバーに着色されています(肉眼では緑成分も若干含まれているように見えます)が、新型のフレネルレンズは緑被りを防ぐためにマゼンタに着色されています。
フレネルレンズの交換前後の外観
発光テスト
白い壁面を使ってフレネルレンズの交換前後で緑被りがどの程度改善されているか試してみました。テストのための環境・条件は以下の通りです。
- AD100Pro から1メートル離れた白い壁面に対して照射を行いました。
- フラッシュの発光量は 1/64 に(光の拡散状態を観るために露出はアンダー気味に)設定しました。
- カメラは EOS R を使用し、レンズの焦点距離は 50mm 固定にしました。
- カメラの露出は ISO-200、f/5.6、1/200秒 固定としました。
- カメラのホワイトバランスは 5600K 固定としました。
- 画像はレタッチはいっさい行わずに RAW 現像のみを行いました。
下記の画像からも分かるように、新型では旧型でみられた酷い緑被りが改善されています。
演色評価
つぎに、セコニック スペクトロマスター C-800 を使ってフレネルレンズの交換前と交換後の演色評価を測定してみました。なお、AD100Pro の発光条件やカメラの設定は前項と同じです。
それぞれ左側が交換前(旧型)の測定結果、右側が交換後(新型)の測定結果です。
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