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GODOX SL100Bi 製品レビュー

昨年 7 月に購入して動作確認だけ済ませて放置状態になっていた GODOX SL100Bi のレビューを行います。

GODOX SL100Bi の開梱

GODOX SL100Bi のパッケージは段ボール箱に商品内容を表すラベルシールが貼られているだけのシンプルなものです。パッケージには以下のアクセサリが含まれています。

GODOX SL100Bi のパッケージと内容物。
カバーを外すと発光部が現れます。

リフレクター

付属のリフレクターは LED ライト用にデザインされた専用のもので、従来の標準リフレクタ― AD-R6 とは異なるものです。

専用リフレクターを装着してみました。

操作パネル

本体背面に液晶ディスプレイ、2つの操作ダイヤル(押下可能)、4つのボタン、電源スイッチが配置されています。

操作パネルは背面に配置されています。

ワイアレスリモコン

ワイアレスリモコン RC-A6 はパッケージに含まれていないため、別途入手する必要があります。なお、RC-A6GODOX ML60 に標準でバンドルされているので、ML60 をお持ちの方は兼用できます。

GODOX ML60 にバンドルされているリモートコントローラ RC-A6 を使用できます。

ワイアレスリモコン使用上の注意

ワイアレスリモコン RC-A6GODOX SL100Bi 専用リモコンではないため、色温度の設定範囲が GODOX SL100Bi よりも広くなっています。具体的には、SL100Bi 色温度設定範囲が 2,800K ~ 6,500K であるのに対して、RC-A6色温度設定範囲は 2,500K ~ 10,000K になっています。
このため、リモコンで本体の範囲外の色温度を設定した場合は最小値または最大値に固定されます。

リモコンの色温度設定が SL100Bi の設定範囲外の場合は最小または最大の値に固定されます。

GODOX SL100Bi の演色評価

ここでは、GODOX SL100Bi色温度や演色性などの各種データ測定を行います。測定方法は以下の通りです。

  1. SL100Bi色温度を 2800K、4300K、5600K、6500K の4パターンに設定する。
  2. SL100Bi の光量を 1%、5%、25%、50%、75%、100% の6段階に変化させる。
  3. SL100Biにはリフレクターは装着せずにヘッド剥き出しの状態で使用する。
  4. 測定には セコニック スペクトロマスター C-800 を使用し、光源から1メートル離れた壁面で測定を行う。

2800K

SL100Bi色温度を 2800K に設定した状態での測定結果をまとめると次のようになります。

  1. 色温度の実測値は 2581K ~ 2747K と設定値より低めになっています。
  2. 色補正フィルター番号は 0.4M ~ 0.8M と若干グリーン被りの傾向がみられます。
  3. 照度は 1461 ~ 2640 (lux/m) という数値が出ています。
  4. 演色性は Ra が 97.2 ~ 97.6 と良好な結果が出ています。
(左から)光量 1%、5%、25%、50%、75%、100%
光源の色温度、明るさ(Lux/m)、演色性(Ra / Rg)の測定結果
光源の CRI(演色評価数)
光源の分光グラフ(横軸は波長)

4300K

SL100Bi色温度を 4300K に設定した状態での測定結果をまとめると次のようになります。

  1. 色温度の実測値は 3956K ~ 4314K と低光量域で設定値より低めになっています。
  2. 色補正フィルター番号は 1.1G ~ 1.3G と若干マゼンタ被りの傾向がみられます。
  3. 照度は 1841 ~ 4280 (lux/m) と高めの数値が出ています。
  4. 演色性は Ra が 95.3 ~ 97.1 と光量が大きくなるにつれて良好になる傾向がみられます。
(左から)光量 1%、5%、25%、50%、75%、100%
光源の色温度、明るさ(Lux/m)、演色性(Ra / Rg)の測定結果
光源の CRI(演色評価数)
光源の分光グラフ(横軸は波長)

5600K

SL100Bi色温度を 5600K に設定した状態での測定結果をまとめると次のようになります。

  1. 色温度の実測値は 5880K ~ 5483K と光量が大きくなるにしたがって低下する傾向がみられます。
  2. 色補正フィルター番号は 0.7G ~ 1.4G と若干マゼンタ被りの傾向がみられます。
  3. 照度は 232 ~ 4470 (lux/m) と高めの数値が出ています。
  4. 演色性は Ra が 96.1 ~ 97.0 と安定しています。
(左から)光量 1%、5%、25%、50%、75%、100%
光源の色温度、明るさ(Lux/m)、演色性(Ra / Rg)の測定結果
光源の CRI(演色評価数)
光源の分光グラフ(横軸は波長)

6500K

SL100Bi色温度を 6500K に設定した状態での測定結果をまとめると次のようになります。

  1. 色温度の実測値は 6791K ~ 6248K と光量が大きくなるにしたがって低下する傾向がみられます。
  2. 色補正フィルター番号は 0.4G ~ 1.2G と若干マゼンタ被りの傾向がみられます。
  3. 照度は 186 ~ 3860 (lux/m) と 5600K のときより低い数値が出ています。
  4. 演色性は Ra が 95.6 ~ 96.8 と他の色温度時に比べてやや低めの数値が出ています。
(左から)光量 1%、5%、25%、50%、75%、100%
光源の色温度、明るさ(Lux/m)、演色性(Ra / Rg)の測定結果
光源の CRI(演色評価数)
光源の分光グラフ(横軸は波長)

まとめと評価

以上の測定結果をまとめると次のようになります。

SL100Bi の設定 色温度実測値 色補正フィルター 照度 (lux/m) 演色評価
色温度設定 光量設定 Ra Rg
2800K 1% 2581K 0.4M 146 97.2 96
5% 2578K 0.5M 260 97.3 96
25% 2622K 0.8M 814 97.3 96
50% 2719K 0.5M 1490 97.6 98
75% 2747K 0.6M 2110 97.4 98
100% 2747K 0.6M 2640 97.2 97
4300K 1% 3956K 1.3G 184 95.3 101
5% 4166K 1.2G 395 95.7 101
25% 4299K 1.1G 1290 96.5 101
50% 4323K 1.1G 2320 96.9 102
75% 4315K 1.2G 3360 97.0 102
100% 4314K 1.3G 4280 97.1 103
5600K 1% 5880K 0.7G 232 96.1 100
5% 5610K 0.8G 464 96.4 100
25% 5536K 0.9G 1460 97.0 101
50% 5506K 1.1G 2570 96.8 102
75% 5492K 1.2G 3620 96.5 102
100% 5483K 1.4G 4470 96.3 103
6500K 1% 6791K 0.4G 186 95.6 98
5% 6621K 0.5G 372 96.1 98
25% 6377K 0.6G 1230 96.6 100
50% 6261K 0.8G 2210 96.8 101
75% 6261K 1.0G 3110 96.7 101
100% 6248K 1.2G 3860 96.5 102
  1. 色温度の実測値は全体的にほぼ設定値通りですが、光量が大きくなるにつれて色温度が低下する傾向がみられます。
  2. 色補正フィルター番号は 0.8M ~ 1.4G の範囲に収まっており、実用上の問題はないと考えられます。
  3. 照度は設定色温度によって大幅に変わります。中高域で照度が最大になる傾向が見られます。バイカラー LED チップの構造上の特性と考えられます。
  4. 演色性は Ra 95.6 ~ 97.6 と非常に良好で、通常の使用範囲においてはカタログスペックの CRI 96以上を満足していると言えます。*1

発光量による色温度および照度の変化

発光量によって色温度および照度にどのような変動が見られるかをグラフ化してみました。

発光量による色温度および照度の変化

リフレクターの効果

リフレクター装着の有無で色温度や照度、演色性にどの程度の違いがあるか測定してみました。測定方法は以下の通りです。

  1. SL100Bi色温度を 5600K に設定する。
  2. SL100Bi の光量を  1%、5%、50%、100% の4段階に変化させる。
  3. ヘッド剥き出し時とリフレクター装着時のそれぞれについて測定を行う。
  4. 測定には セコニック スペクトロマスター C-800 を使用し、光源から1メートル離れた壁面で測定を行う。

リフレクター未装着時

SL100Bi にリフレクターを装着しない状態での測定結果をまとめると次のようになります。

  1. 色温度の実測値は 5880K / 5610K / 5506K / 5483K と光量が大きくなるにしたがって低下する傾向がみられます。
  2. 色補正フィルター番号は 0.7G / 0.8G / 1.1G / 1.4G となっており、光源による色被りは若干マゼンタ寄りになっています。
  3. 照度は 232 / 464 / 2570 / 4470 (lux/m) という数値が出ています。
  4. 演色性は Ra が 96.1 / 96.4 / 96.8 / 96.3 と安定しています。
(左から)光量 1%、5%、50%、100%
光源の色温度、明るさ(Lux/m)、演色性(Ra / Rg)の測定結果
光源の CRI(演色評価数)
光源の分光グラフ(横軸は波長)

リフレクター装着時

SL100Bi にリフレクターを装着した状態での測定結果をまとめると次のようになります。

  1. 色温度の実測値は 5913K / 5807K / 5491K / 5389K と光量が大きくなるにしたがって低下する傾向がみられます。
  2. 色補正フィルター番号は 1.0G / 0.8G / 1.6 / 1.3G となっており、光源による色被りは若干マゼンタ寄りになっています。
  3. 照度は 224 / 2070 / 4270 / 40100 (lux/m) となっており、光量が大きくなるにしたがってリフレクター未装着時との差異が大きくなっています。
  4. 演色性は Ra が 95.6 / 95.7 / 96.2 / 96.7 と低光量域において演色性が若干低下する傾向がみられます。
(左から)光量 1%、5%、50%、100%
光源の色温度、明るさ(Lux/m)、演色性(Ra / Rg)の測定結果
光源の CRI(演色評価数)
光源の分光グラフ(横軸は波長)

まとめと評価

以上の測定結果をまとめると次のようになります。

リフレクター有無 光量設定 色温度実測値 色補正フィルター 照度 (lux/m) 演色評価
Ra Rg
リフレクター無し 1% 5880K 0.7G 232 96.1 100
5% 5620K 0.8G 464 96.4 100
50% 5506K 1.1G 2570 96.8 102
100% 5483K 1.4G 4470 96.3 103
リフレクター有り 1% 5913K 1.0G 224 95.6 100
5% 5807K 0.8G 2070 95.7 99
50% 5491K 1.6G 4270 96.2 102
100% 5389K 1.3G 40100 96.7 102
  1. リフレクターの装着により光量による色温度の変動幅が大きくなる傾向がみられます。
  2. リフレクターの有無による色補正フィルター番号の変化はほとんどないと考えられます。
  3. リフレクターの装着により照度は大幅に増加し、最大光量時には 10 倍近い光量差がみられます。これはリフレクターの集光作用によるもので、リフレクターの装着により照射範囲が狭くなる点に注意が必要です。
  4. リフレクター装着時に低光量域において演色性が若干低下する傾向がみられます。

発光量による色温度および照度の変化

発光量によって色温度および照度にどのような変動が見られるかをグラフ化してみました。

リフレクターの有無による色温度および照度の変化

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商品リンク

SL100Bi

SL100D

脚注・コメント

*1: CRI は 40 年前に定義された古い規格で現在の LED 光源の演色評価には適していないと言われています