- 編集コンソール専用デバイス
- MIDI コントローラを使う方法
- 推奨 MIDI コントローラ
- behringer X-Touch mini を Lightroom の編集コンソールに
- behringer X-Touch mini 設定サンプル
- 改版履歴
- 商品リンク
- 脚注・コメント
編集コンソール専用デバイス
Adobe Lightroom の操作性を高めるための外付けの編集コンソールとして Loupedeck Plus、Loupedeck Creative Tool、Loupedeck live、TourBox といった製品があります。これらの製品は Lightroom だけでなくPhotoshop や Camera Raw などの画像編集ソフトや Premiere や Final Cut などの動画編集ソフトにも対応しているなど汎用性は高いのですが、値段も高いので趣味レベルではなかなか手が出せません。
MIDI コントローラを使う方法
MIDI2LR というオープンソース(ライセンスは GPL-3.0)を利用することで、市販の MIDI コントローラを Adobe Lightroom の編集コンソールとして使用できるようになります。MIDI2LR は MIDI コントロール変更コマンドを Lightroom アクションに変換するアプリケーションで、下記のサイトから入手できます。
なお、MIDI2LR の前提条件(動作要件)は以下の通りです。
- Lightroom 6+ または Lightroom CC Classic
- 互換性のある USB MIDIコントローラー(例:behringer X-Touch mini、ARTURIA BeatStep、Korg nanoKONTROL2 等)。互換性リストは https://goo.gl/Ev6S8R を参照。
- Windows 7 以降または MacOS 10.12 以降
推奨 MIDI コントローラ
市販の MIDI コントローラとしては behringer X-Touch mini、ARTURIA BeatStep、Korg nanoKONTROL2 といったところが利用実績が多く情報の入手が簡単です。中でもオススメは behringer X-Touch mini と ARTURIA BeatStep です。この2機種は操作ダイヤルがロータリーエンコーダになっているためソフトウェアでゼロアジャストができ、現在の設定値を双方向で参照・設定することが可能です。Korg nanoKONTROL2 は安価ですが、操作ダイヤルがボリュームなので手動でゼロアジャストをしなければならず使い勝手が良くありません。
behringer X-Touch mini を Lightroom の編集コンソールに
ここでは behringer X-Touch mini を Lightroom の編集コンソールとして使うための手順およびサンプルファイルの提示を行います。
behringer X-Touch mini を使った MIDI2LR のセットアップ手順
behringer X-Touch mini を使った MIDI2LR のセットアップについては下記のサイトに詳細な説明(動画付き)がありますのでそちらをご覧ください。
なお、上記サイトに各種ファイルのダウンロード先リンクが記載されていますが、behringer のダウンロードサイトから X-Touch mini 関連のファイルが無くなっているようです。Google Drive にファイルを仮置きしますのでご利用ください。
- X-TOUCH Editor(X-TOUCH-EDITORv1-21.zip) をダウンロードします。
- ファームウェア(Behringer_X-Touch_Editor_Presets.zip) をダウンロードします。
- X-Touch Editor を起動して X-Touch mini にファームウェアを書き込みます。なお、X-Touch Editor は Mac OS 版が存在しないため Windows PC で作業を行う必要があります。
behringer X-Touch mini 設定サンプル
ここでは、私が設定した X-Touch mini のプロファイルおよびテンプレートを紹介したいと思います。紹介するプロファイルのコンセプトは以下の通りです。
- X-Touch mini のダイヤルには Lightroom の現像モードの各スライダーをメニューの順番に割り当てる。
- X-Touch mini のダイヤルは LAYER A / B ボタンで機能を切り替えられるようにする。
- X-Touch mini の上列左の5個のボタンにそれぞれプロファイルを割り当てて、ボタンを押すことでプロファイルを切り替えられるようにする。
- X-Touch mini の残りのボタンにはよく使う Lightroom のショートカット機能を割り当てる。
- 誤操作を防ぐため、X-Touch mini のボタンは LAYER A / B に関係なく同じ動作をするようにする。
- X-Touch mini のスライダーは使用しない(絶対値で動作するので機能割り当てが難しいため)。
プロファイルの使い方
- プロファイル(profiles_v1a.zip) をダウンロードして任意のフォルダに解凍します。
- MIDI2LR がインストールされていると Lightroom の起動時に MIDI2LR のダイアログが表示されます。「設定」ボタンをクリックしてプロファイルを解凍したフォルダを選択します。
- 最初のプロファイル*1を読み込みます。
- プロファイルが読み込まれたことを確認したら、このダイアログは表示を最小化しておきます。このとき、誤ってダイアログを閉じてしまうと MIDI2LR が終了してしまうので注意してください。
- Lightroom の ファイル → プラグインエクストラ で 全般オプションを開いて、Profiles に解凍した各ファイルのファイル名*2を設定します。
- Luminar 4 を呼び出ためのショートカットを定義します。全般オプションの「その他」タブを開いてショートカット 12 の設定を行います。Ctrl と Alt にチェックを入れて文字列欄に e を設定します。
テンプレートの使い方
- テンプレート(template.png) をダウンロードします。
- テンプレートをシール用紙にプリントアウトして必要箇所を切り抜いて X-Touch mini に貼り付けます。このとき操作ダイヤルの上面に丸く打ち抜いたカラーのシールを貼っておくと見た目にも良く操作もしやすくなります(私は6mm径のポンチを使用しました)。
改版履歴
- 2020-06-28 プロファイル version 1 リリース
- 2020-10-28 プロファイル version 1a リリース