ポートフォリオ
同じ写真をポートフォリオにも掲載しました。
Luminar NEO の拡張機能 ( アップスケール AI、スーパーシャープ AI ) や SILKYPIX RAW CONVERTER など、古い ( 低解像度の ) 写真を蘇らせる超解像技術を使ったオプションソフトウェアが最近発売されていますが、Adobe Camera Raw ( Adobe Photoshop、Adobe Bridge で利用可 ) や Adobe Lightroom には以前から「スーパー解像度」という機能があります。
そこで(遅まきながら)Adobe Camera Raw の「スーパー解像度」によって、古い写真がどの程度蘇るものかを試してみました。
本稿で使用した画像データは、24 年前にフィルムスキャンした jpeg 画像で、画像の大きさは 450px ✖ 640px、 ファイルサイズは 55.7KB のものです。
前述の元画像を Adobe Bridge 2023 の Camera Raw で開いてスーパー解像度を適用してみました。スーパー解像度を適用後の画像形式は DNG 形式で、画像の大きさは 720px ✖ 1024px、 ファイルサイズは 5.86MB になりました。
なお、Hatena Blog では DNG 形式の画像を貼り付けることができないので、Adobe Bridge 2023 で JPEG 変換した画像 ( 900px ✖ 1280px、224KB)を以下に貼り付けます。
超解像技術の効果がよく分かるように2枚の写真を並べてみます。同じ表示サイズでは効果が分かりにくいかもしれませんが、それぞれの画像をクリックして拡大表示すると違いが分かると思います。
なお、比較のため再現像や再レタッチは行っていません。シャープネスやノイズの改善は超解像技術によるものです。
以上の結果より、Adobe Camera Raw のスーパー解像度機能でも十分な結果が得られることがわかりました。今回は生成された DNG 画像に対する現像処理は行いませんでしたが、RAW 現像ソフトで現像処理を行うことで更なる画像の改善が可能になると思われます。
以前に投稿したポートレート写真のノイズが目立ったため、DxO PureRAW 2 を使って RAW データのノイズの低減処理を行い2つの画像を比較してみました。
DxO PureRAW 2 を使って RAW データのノイズの低減処理を行ってからレタッチを行ってみました。色味も再調整しました。
以前に投稿した画像。特に暗部においてノイズが目立ちます。また、若干アンバー被りとオレンジ被りが見られます。
2つの画像を比較しやすいように並べてみました。
DxO PureRAW 2 によるノイズ低減を行った写真をポートフォリオにも掲載しました。
DxO PureRAW 2 は下記のリンクで購入できます。体験デモ版(30日間)のダウンロードも可能です。
肌の色調や階調の調整、張りや潤いの出し方、目立ちすぎる肌のキメ、毛穴、小じわ、産毛、目の下のクマ、ほうれい線、歯の色の調整など、部位ごとにPhotoshop CCを使った効率的かつ効果的な修整の手順を解説します。仕事、趣味にかかわらずオススメです。 桐生彩希 著
2022年7月25日発売
B5判 160ページ
定価:本体2,500円+税
ISBN 9784768316443
ポートレート写真のレタッチに焦点を当て、肌の色調や階調の調整、張りや潤いの出し方、目立ちすぎる肌のキメ、毛穴、小じわ、産毛、目の下のクマ、ほうれい線、歯の色の調整など、プロの現場でも「修整」が常に行われている部位ごとに、Photoshop CC を使った効率的かつ効果的な修整の手順を解説します。仕事、趣味にかかわらず、ポートレートの色と質感にとことんこだわる、本格派のためのテクニック集です。
■第1章 人物レタッチ スターターガイド
01 これだけは覚えておきたい! Photoshopの基礎知識
「レイヤー」パネル/拡大表示と縮小表示/調整レイヤー/
レイヤーマスク/クイックマスク/ブラシツール/
スマートオブジェクト/描画モード/スポット修復ブラシツール/
修復ブラシツール/コピースタンプツール/表示部分をスタンプ
02 機能の位置や画面の構成は「ワークスペース」で変化する
■第2章 色と露出に関するレタッチテクニック
01 情報を手掛かりに肌の色を適正化する方法
CASE1 瞳の「黒」をクリックして肌の色を補正する
CASE2 瞳や白目でホワイトバランスを補正する
CASE3 肌の「色情報」を目安に自然な色に補正する
CASE4 肌の「色情報」を使いナチュラルで濃密な色に仕上げる
02 色の変化を見極めて手動で肌の色を調整する
CASE1 手動で肌の色を補正する基本のテクニック
CASE2 色の偏りを軽減し自然な肌を再現する
CASE3 ツヤっぽい深みを出しつつ肌の色を調整する
CASE4 肌の色成分を整えくすみや暖かみを調整する
03 露出をイメージどおりにコントロールする方法
CASE1 フラット気味の露出を立体的な描写に改善する
CASE2 撮影時の空気感を崩さずに露出を補正する
CASE3 硬質な光で撮影したようなハードな露出に仕上げる
CASE4 レフ版で光を当てたようなソフトな露出に仕上げる
CASE5 白が出ていない写真を意図する露出にする
04 透明感のある肌を再現する効果的な4つのアプローチ
CASE1 最初に試したい基本の透明肌テクニック
CASE2 ハイライトの強さを引き出して透明感を再現する
CASE3 質感や滑らかさを活かして透明感を出す
CASE4 マットな肌に透明感を作り出す方法
05 薄くて色が抜けた肌を改善し濃密で深みのある肌を再現
CASE1 肌の色を濃密なトーンに仕上げる
CASE2 雰囲気を大きく崩さずに肌に色味を出す
CASE3 フラットでマットな肌に濃度を出す方法
06 白い歯を再現する基本的なテクニック
■第3章 質感に関するレタッチテクニック
01 レタッチのベースに役立つキメを整える肌質改善の技
CASE1 毛穴や小ジワを隠して滑らかな肌を再現する
CASE2 見え過ぎる粗い肌質を隠してやわらかに仕上げる
CASE3 気になる産毛を自然に隠すテクニック
CASE4 Photoshopに任せて素早く肌質を補正する
02 ケースに応じて駆使したいシワを隠す4つのテクニック
CASE1 ほうれい線や目じりの深いシワを薄くする①
CASE2 ほうれい線や目じりの深いシワを薄くする②
CASE3 目の下の小ジワなどを極薄にする①
CASE4 目の下の小ジワなどを極薄にする②
03 フラットでマットな肌にハリとツヤとうるおいを!
CASE1 足りないハイライトを足してハリを出す
CASE2 控えめな露出からハリやツヤを引き出す
CASE3 うるおいを出して滑らかな肌に仕上げる
04 テカリや白とびを抑えて滑らかな肌を再現する方法
CASE1 白くテカっている肌に色を乗せて隠す技
CASE2 できるだけ自然に階調を出してテカリを抑える
CASE3 白とびの激しいテカリを滑らかな肌質に改善
CASE4 テカリで白い部分に肌の質感を作り出す
05 濃く見える涙袋や目の下のクマを修整する
■COLUMN
◎「調整レイヤー」の後に「Camera Rawフィルター」を使う
◎「トーンカーブ」や「レベル補正」で階調のつぶれをチェックする方法
◎作業に合わせて使い分けたい「描画色」と「背景色」の作り方
◎ポートレートで定番の効果 ソフトフォーカスの作り方