pepe’s blog

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Godox LED Light ML60 ~後編~(レビュー)

Godox ML60 レビュー

パッケージの内容

Godox ML60 は、それぞれの代理店が独自にオプションパーツ(バッテリーや S2 型ブラケットなど)をバンドルしているため、パッケージによって同梱物が異なります。今回筆者は NP-F970 互換バッテリーが2個同梱されているパッケージを購入しました。*1

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パッケージはシンプルな段ボール箱。箱の中には専用キャリングバッグが入っています。

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キャリングバッグには ML60 本体一式が収納されています。

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キャリングバッグの中身。NP-F970 互換バッテリー(バッテリー本体に充電用USBポートが付いているタイプ)が2個同梱されているものを購入しました。

本体外観

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ML60 本体の外観。本体下面(ライトスタンド取付部)に冷却用ファンが内蔵されています。
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ML60 の正面と背面。正面(照射部)には透明のカバーが付いていて使用時には取り外す必要があります。背面は操作パネルになっています。
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正面の透明カバーを外して、同梱の標準リフレクタ―を装着します。

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ML60 に同梱の標準リフレクターを装着したところ。

附属バッテリー

今回筆者が購入したパッケージには NP-F970 互換バッテリーが2個同梱されています。このバッテリーは、バッテリー本体に充電用 USB Type-C ポートが付いていていて充電器を使わずに充電できるタイプです。

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購入したパッケージに同梱されている NP-F970 互換バッテリー。
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同梱のリチウムイオンバッテリーの容量は 6600mAh で、バッテリー本体の USB Type-C ポートを使って直接充電することができます。

バッテリーボックス BC60

Godox ML60 をバッテリーで駆動する場合には付属のバッテリーボックBC60 を使用します。バッテリーボックBC60 には NP-F970 タイプのリチウムイオンバッテリーを2本装着します。*2

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バッテリーボックBC60 には NP-F970 タイプのリチウムイオンバッテリーを2個装着します。バッテリーを固定するストッパーが1つしかないためバッテリーを2個同時に固定しなければならず使い勝手が良くありません。

バッテリーボックBC60 は、附属の専用グリップに取り付けるか、または附属のアダプタホルダーを使ってライトスタンドに固定します(後述)。

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附属の専用グリップ。ML60 を手持ちで使用する際のグリップとしてもライトスタンドに装着する場合のライトスタンドホルダーとしても使用できます。また、簡易スタンドとしても使用できます。
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専用グリップにバッテリーボック BC60 を取り付けることができます。
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ML60 を手持ちでバッテリー駆動する場合のセットアップ例。

バッテリーボックス BC60 用電源ケーブル

バッテリーボックBC60 用への接続には付属の電源ケーブルを使います。電源ケーブルは長短二種類が付属しており、用途によって使い分けることができます。専用グリップにバッテリーボックBC60 用を装着する場合は短いほうの電源ケーブルを使用します。

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バッテリーボックBC60 の電源コネクタは回転させるとロックできる構造になっています。
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専用グリップにバッテリーボックBC60 を装着する場合は短いほうの電源ケーブルを使用します。
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専用グリップにバッテリーボックBC60 を取り付けることで簡易スタンドとして使うことができます。

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バッテリーボックBC60 をグリップから離して使用する場合は長いほうの電源ケーブルを使用します。

AC 電源アダプタの使用

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AC 電源アダプタを使用する場合は、ML60 本体の電源コネクタに DC 電源プラグを直接挿入します。

光量調整

Godox ML60 の光量調整は、本体背面の操作パネルまたは附属リモコン RC-A6 で行います。発光量は 0% ~ 100% まで 1% 刻みで設定することができます。ただし、ML60 本体が静音モードに設定されている場合は最大 50% までしか光量を上げることができません。50% を超える光量設定を行いたい場合は、本体のメニューで静音モードをキャンセルする(冷却ファンを有効にする)必要があります。*3

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ML60 の光量調整は、本体背面の操作パネルまたは附属リモコン RC-A6 で行います。

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発光量を 50% 以上に設定したい場合は ML60 本体メニューで静音モードをキャンセル(冷却ファンを有効に)します。

ライトスタンドの利用

専用グリップはライトスタンドホルダーとしても利用することができます。Godox ML60 をライトスタンドに装着する場合は、バッテリーボックBC60 をグリップから外して使用するか、または AC 電源アダプターを使用します。

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ML60 をライトスタンドに装着した例。写真では AC 電源アダプタを使用しています。

ライトスタンドに電源を固定する方法

Godox ML60 をライトスタンドで使用する場合、電源(バッテリーボックBC60 または AC 電源アダプタ)をライトスタンドに固定したくなります。このときに使用するのが付属のアダプタホルダーですが、附属の取扱説明書には一切の説明がないため、何のために使用するものかご存じないかたもいらっしゃるようです(汗)。

ここでは、バッテリーボックBC60 をライトスタンドに固定する方法を例示します。AC 電源アダプタをライトスタンドに固定する場合も同様に行うことができます。

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これが説明書に書かれていない謎のグッズ「アダプタホルダー」です。
(左)2個のパーツで構成されています。
(右)2つを組み合わせて使用します。
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楔形の凹みがあるパーツをライトスタンドにベルクロでしっかりと固定します。
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もう一方のパーツにはバッテリーボックBC60 (または AC 電源アダプタ)をベルクロで固定して、ライトスタンドに取り付けたパーツに装着します。
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ライトスタンドに固定されたバッテリーボックBC60

AD200Pro / AD300Pro 用のライトスタンドホルダーの利用

Godox AD200ProGodox AD300Pro に付属しているライトスタンドホルダーを利用することができます。この場合、Godox マウントのアクセサリが利用可能です。

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Godox AD300Pro のライトスタンドホルダーを装着してみました。

S2 型ブラケットの利用

S2 型ブラケットを利用することができます。この場合、ボーエンズマウントのアクセサリが利用可能です。

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S2 型ブラケットを装着してみました。
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S2 型ブラケットを装着することで Godox のストロボ用ソフトボックス(ボーエンズマウント対応)を使用することができます。

Godox SL60W との比較

まず、Godox ML60Godox SL60W の大きさを比較してみました。

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上が ML60、下が SL60W。リフレクタを外すと ML60 のコンパクトさがよくわかります。

つぎに、Godox ML60Godox SL60W の明るさ(照度)を比較してみました。レーザー測距計を使って光源から距離1メートルの地点を割り出してセコニック L-858D の照度計モードで測定を行いました。

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ML60 の最大照度は 13,000 lux/mSL60W の最大照度は 4,200 lux/m
光源の拡散具合などもあるので単純に比較することが妥当とは言えませんが、ML60 のコンパクトなボディを考えると LED ライトとしてはかなり強力な光源と言っていいでしょう。

Godox AD300Pro 比較

Godox ML60Godox AD300Pro の大きさを比較してみました。

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上が ML60、下が AD300Pro。標準リフレクタを外した状態で撮影。
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上が ML60下が AD300Pro。標準リフレクタを装着した状態で撮影。
どちらも Godox マウントなのでリフレクタを交換して使用することも可能です。
右の写真はリフレクタを交換して装着してみたもの。

商品リンク

バッテリーや S2型ブラケットなど代理店が独自オプションパーツのバンドルを行っており、パッケージによって同梱物が異なります。バッテリーの種類も充電器付きのものと充電器が不要なもの(バッテリー本体に充電機能があるもの)など何種類かありますので、必要に応じて代理店やパッケージを選択してください。

脚注・コメント

*1:パッケージによってバッテリーの同梱の有無やバッテリーの種類が異なります。購入時は必要に応じて代理店やパッケージを選択してください。

*2:バッテリーボックBC60 にはバッテリーストッパーが1つしかないため、バッテリーを2個同時に装着する必要があります。バッテリーを1個ずつ装着しようとすると、2個目を装着するときにストッパーが外れて先に装着したバッテリーが外れてしまいます。使い勝手がよくないので改善を期待したいです。

*3:静音モードに設定されていると、附属リモコンで 50% 以上の設定を行っても本体側で無視されます。