機材庫(書斎のウォークインクローゼット)の奥のほうに仕舞い込んだまま 20 年近く放置してあった古い照明機材を引っ張り出してきました。商品名は「キャッチ RIFA」、写真電気工業(株)製のハロゲン球を使った定常光照明機器です。
写真電気工業の RIFA について
ハロゲン球タイプの RIFA は現在は RIFA-T の名称で販売されています。バリエーションとして LED 球タイプの RIFA-F、汎用タイプの RIFA-Z が販売されています。それぞれの詳細については下記の各ページをご覧ください。
キャッチ RIFA を LED 化する
キャッチ RIFA は、写真電気工業(株)製の RIFA シリーズの中で最も小型(40cm ✖40cm)のソフトボックスです。主な用途は小型の物撮り用ですが、多灯ライティングによりポートレート撮影に使用することも可能です。
20 年ぶりに機材庫から取り出してきた我が家のキャッチ RIFA は経年劣化によりソフトボックス内面の銀面蒸着が剥がれていて、高熱を発するハロゲン球の使用を躊躇する状況でしたので、LED 球に換装することにしました。
換装に使用する LED 電球
キャッチ RIFA はハロゲン球として USHIO 製の JCV 100V-300WCS(100V, 300W, 色温度 3200K, E11口金)を使用します。このため換装に使用する LED 電球は E11口金のものを選択する必要があります。
今回、換装に使用した LED 電球は Amazon で販売されている E11 LED という型番のもの(メーカ不明)で、定格は AC100-120V・9W・色温度 6000K・明るさ 1180ルーメン・演色性 85 以上となっています。*1


キャッチ RIFA への LED 電球の取り付け
キャッチ RIFA への LED 電球の取り付けは単にソケットにねじ込むだけです。


LED 化したキャッチ RIFA の明るさ(照度)の測定
LED 化した キャッチ RIFA の照度を測定してみました。測定方法はいつもと同じで、レーザー測距計で1メートルの地点を割り出して光源(電球部分)を設置し、セコニック L-858D の照度計モードで照度(lux/m)を測定しました。
ここでは前面のディフューザが未装着の場合と装着済みの場合について、それぞれ照度と色温度を測定しました。
なお、色温度の測定にはミノルタカラーメーターIII を使用しましたが、ミノルタカラーメーターIII は3色センサを使った古いタイプのカラーメーターのため、LED のような複雑な分光特性をもつ光源の色温度を測定するのには適していません。あくまで参考程度に留めておいてください。
ライトスタンド&ブームへのセッティング例
キャッチ RIFA の最大の長所はその軽量さです。軽量のブームスタンドでもサンドバッグなどのウェイトの追加をせずに安定して立てることができます。ここでは物撮り等でトップライトで使用する場合のセッティング例を掲げます。



LED 化したキャッチ RIFA を使った撮影サンプル
LED 化した キャッチ RIFA を使った撮影サンプルです。今回はハルト君と HIDE ちゃんにモデルになってもらいました。


