pepe’s blog

雑多な趣味に関して深く浅く広く狭く語るブログです。

キャッチ RIFA の LED 化

機材庫(書斎のウォークインクローゼット)の奥のほうに仕舞い込んだまま 20 年近く放置してあった古い照明機材を引っ張り出してきました。商品名は「キャッチ RIFA」、写真電気工業(株)製のハロゲン球を使った定常光照明機器です。

写真電気工業の RIFA について

ハロゲン球タイプの RIFA は現在は RIFA-T の名称で販売されています。バリエーションとして LED 球タイプの RIFA-F、汎用タイプの RIFA-Z が販売されています。それぞれの詳細については下記の各ページをご覧ください。

キャッチ RIFA を LED 化する

キャッチ RIFA は、写真電気工業(株)製の RIFA シリーズの中で最も小型(40cm ✖40cm)のソフトボックスです。主な用途は小型の物撮り用ですが、多灯ライティングによりポートレート撮影に使用することも可能です。

20 年ぶりに機材庫から取り出してきた我が家のキャッチ RIFA は経年劣化によりソフトボックス内面の銀面蒸着が剥がれていて、高熱を発するハロゲン球の使用を躊躇する状況でしたので、LED 球に換装することにしました。

f:id:pepeprism:20210212213503j:plain

20 年ぶりに発掘した我が家のキャッチ RIFA。2台ともソフトボックス内面の銀面蒸着が剥がれて消失していました。

換装に使用する LED 電球

キャッチ RIFA はハロゲン球として USHIO 製 JCV 100V-300WCS100V, 300W, 色温度 3200K, E11口金)を使用します。このため換装に使用する LED 電球は E11口金のものを選択する必要があります。

f:id:pepeprism:20210212220506j:plain

キャッチ RIFA のハロゲン球ソケットは E11 口金になっています。

f:id:pepeprism:20210212215057j:plain

キャッチ RIFA で使用されるハロゲン球は、USHIO 製JCV 100V-300WCS(100V, 300W, 3200K, E11口金, ねじ式)。

今回、換装に使用した LED 電球は Amazon で販売されている E11 LED という型番のもの(メーカ不明)で、定格は AC100-120V・9W・色温度 6000K・明るさ 1180ルーメン・演色性 85 以上となっています。*1

f:id:pepeprism:20210212220223j:plain
f:id:pepeprism:20210212220237j:plain
今回使用した LED 電球(2個入り)。Amazon の商品説明に書かれている定格と実際の商品に印刷されている定格には隔たりがあるので注意。

キャッチ RIFA への LED 電球の取り付け

キャッチ RIFA への LED 電球の取り付けは単にソケットにねじ込むだけです。

f:id:pepeprism:20210212220849j:plain
f:id:pepeprism:20210212220901j:plain
キャッチ RIFA の電球ソケットに LED 電球を取り付けます。

f:id:pepeprism:20210212220959j:plain

LED 電球に換装したキャッチ RIFA。前面のディフューザはまだ付けてありません。

LED 化したキャッチ RIFA の明るさ(照度)の測定

LED 化した キャッチ RIFA の照度を測定してみました。測定方法はいつもと同じで、レーザー測距計で1メートルの地点を割り出して光源(電球部分)を設置し、セコニック L-858D の照度計モードで照度(lux/m)を測定しました。

ここでは前面のディフューザが未装着の場合装着済みの場合について、それぞれ照度と色温度を測定しました。

なお、色温度の測定にはミノルタカラーメーターIII を使用しましたが、ミノルタカラーメーターIII は3色センサを使った古いタイプのカラーメーターのため、LED のような複雑な分光特性をもつ光源の色温度を測定するのには適していません。あくまで参考程度に留めておいてください。

f:id:pepeprism:20210212222142j:plain

ディフューザ未装着の場合の照度は 120 lux/m、色温度は 5340K。

f:id:pepeprism:20210212222237j:plain

ディフューザ装着時の場合の照度は 90 lux/m、色温度は 5290K。

ライトスタンド&ブームへのセッティング例

キャッチ RIFA の最大の長所はその軽量さです。軽量のブームスタンドでもサンドバッグなどのウェイトの追加をせずに安定して立てることができます。ここでは物撮り等でトップライトで使用する場合のセッティング例を掲げます。

f:id:pepeprism:20210212222808j:plain
f:id:pepeprism:20210212222818j:plain
f:id:pepeprism:20210212222755j:plain
軽量ブームでも追加のウェイト無しで問題なく使用できます。

LED 化したキャッチ RIFA を使った撮影サンプル

LED 化した キャッチ RIFA を使った撮影サンプルです。今回はハルト君と HIDE ちゃんにモデルになってもらいました。

f:id:pepeprism:20210212223208j:plain
f:id:pepeprism:20210212223235j:plain
f:id:pepeprism:20210212223248j:plain
撮影データは 1/60~1/80秒、f/4, ISO:320~400。RF35mmF1.8 IS MACRO STMを使用。

商品リンク

脚注・コメント

*1:Amazon の商品説明では AC110-130V・10W となっていますが、届いた商品に記載されている定格は AC100-120V・9W となっていました。