ヤフオクで COLT M1911A1 TYPE 1942 ( MGC 製ガスブローバックガン ) の中古を落札したのですが、届いた品物がいまひとつ調子がよくありません。具体的には、スライドが途中で止まってしまって、ブローバック動作も BB 弾の発射もままならない状態です。
COLT M1911A1 TYPE 1942 の分解・調整
マガジンのガス漏れをチェックする
まず、マガジンをチェックしましたが、ガス漏れは起きていないようです。注入バルブ・放出バルブともに特に異常はみられませんでした。
スライドを分解して各パーツを調整する
スライドの分解
純粋にスライド部分の不調と考えられるため、スライドの分解を行って各パーツの注油および調整を行うことにします。
- リコイルプラグを押し込んでバレルプッシュを反時計方向に回して引き抜きます。
- リコイルプラグを押し込んだまま 180 度回転させて引き抜きます。このとき、リコイルプラグとともにスプリング等も引き抜いておきます。
- スライドを引いてスライドストップをかけます。エキストラクタースクリュー(小さなイモネジ)を 0.9mm の六角レンチで緩めます。エキストラクタースクリューは非常に長いネジなので破損を防ぐ意味でも完全に外してしまったほうが安全です。
- スライドからダミーエキストラクターを外します。小さなマイナスドライバー等を使って引っ掛けるようにすれば外すことができます。
- スライドからスライドレールを外します。かなりしっかりとハマっているのでドライバー等を差し込んでテコの原理を利用すると楽に外れます。
- スライドを外します。スライドの後部を引き上げて前へずらすと外れます。
- バレルカバーとチャンバーカバーを外します。今回はここまでの分解で止めます。
パーツの調整と注油
分解した各パーツをアルコール除菌ティッシュ(アルコール濃度があまり高くないもの)で丹念にクリーニングします。クリーニングが終わったら各部を仮組みして、動作がおかしいところがないか注油しながらチェックします。
なお、注油にはシリコンオイル(またはテフロンオイル)を使用します。機械油はプラスティックパーツやOリング類を犯してしまうので絶対に使ってはいけません。Oリングの劣化等でガス漏れが起きている場合は、シリコングリスの塗布で気密性を高めることで症状が治まる場合がありますが、通常の注油にはシリコングリスは使いません。
再組み上げ
クリーニングと注油でスムーズに動作するようになったら、慎重に再組み上げを行います。パーツの組付けとネジ類の締め上げはしっかりと行うようにします。再組み上げの手順は分解と逆順に行うだけなので詳細は省略します。
動作チェックを行う
組み上げが終わったら、ガスを注入して動作確認を行います。ブローバック動作が正常か、マガジンストップが機能するか、BB 弾はきちんとチャンバーの送り込まれているか、発射できるか・・・等々、一連の動作が確認できたら、弾速測定を行って弾速が規制値内にあることをチェックします。以上で作業は終了です。
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補修・メンテナンス用品
トイガンの補修用ツールやメンテナンス用の部材(シリコンオイル等)については、以下の記事を参考にしてください。