pepe’s blog

雑多な趣味に関して深く浅く広く狭く語るブログです。

Oculus Go は購入後1年を経過すると故障しても修理が受けられないという不条理

Oculus Go の文鎮化

我が家の Oculus Go が突如電源が入らなくなりました。充電用 USB ケーブルを繋いでも充電中 LED すら点灯しない状態でいわゆる「文鎮化」というやつです。ネット検索すると出てくる「電源スイッチと音量ボタンを同時押しで工場出荷状態にリセットする技」も使えません。Oculus Go を「丸一日充電状態のままにする」方法も効果はありませんでした。

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文鎮化した Oculus Go。電源が入らず充電もできない状態。

Oculus のサポートに問い合わせると・・・

そこで、Oculus Go のサポートに問い合わせてみました。サポート担当からは下記のような回答(確認事項)がありました。

Oculus Supportへお問い合わせいただき、ありがとうございます。

お問い合わせいただいた件ですが、お客様にはご不便をお掛け致しまして申し訳ございません。
何点か確認させていただきたい事項がございます。

1. Oculus Go本体に貼ってある保護シートは全て剥がされましたでしょうか?
シートが貼ってある場合、熱が正常に放出されず、問題が発生する可能性がございます。

2. Oculus Goヘッドセットを出荷時の設定にリセットし、初期設定の状態から設定し直していただけないでしょうか?
*充電ランプが全く点灯せず、充電が確認できない場合はこちらのステップを飛ばして頂いて構いません。
*Oculus Go本体の充電を十分にした上で実施してください。

<携帯電話を使って出荷時の設定にリセット方法>

  1. Oculus Goヘッドセットに接続している携帯電話でOculusアプリを開きます。
  2. 下のメニューで[設定]をタップします。
  3. 携帯電話に接続したヘッドセットをタップします。
  4. [その他の設定]をタップします。
  5. [出荷時設定にリセット] > [リセット]の順にタップします。 注: 携帯電話を使ってOculus Goを出荷時の設定にリセットできるのは、Oculus Goにリンクしているアカウントにアクセスできる場合に限ります。


<ヘッドセットを使って出荷時の設定にリセット方法>

  1. Oculus Goの電源をオフにします。
  2. 電源ボタンと音量(-)ボタンを、ヘッドセットに起動画面が読み込まれるまで同時に長押しします。
  3. ヘッドセットの音量ボタンを使って[Factory Reset]をハイライト表示し、電源ボタンを押します。
  4. ヘッドセットの音量ボタンを使って[Yes]をハイライト表示し、電源ボタンを押します。
  5. Oculus GoヘッドセットにリンクするアカウントでOculusアプリにログインし、デバイスを初期状態から設定します。


注意:

  • Oculus Goを出荷時の設定に一度リセットすると元に戻せません。アカウント情報、ダウンロードしたゲーム、コンテンツもすべてデバイスから削除されます。
  • 出荷時の設定にリセットしても、購入またはダウンロードしたコンテンツはライブラリから削除されず、デバイスに再ダウンロードできます。


3. 下記の情報をお伺いできますでしょうか?
■Oculus Goのご注文番号(弊社公式ウェブサイトで購入された方は6から始まる番号。Amazon.co.jpの正規品を購入された方は領収書のスクリーンショット画像をお送りください。)
■ご注文者様のお名前(ローマ字表記もお願いします。)
■現在のご住所(郵便番号・ローマ字表記もお願いします。)
■電話番号
■Oculus Goの箱のシリアルナンバー(Oculus Goが収納されておりました箱の底右下に記載されております、S/N:以降の1KWVRから始まるナンバーとなります。)

お手数をお掛けいたしますが、ご返信のほどよろしくお願い致します。

上記の確認事項に対して下記の確認内容を送りました。

  1. 保護シートはすべて剥がしてある。
  2. 充電ランプがまったく点灯せず、充電が確認できない状態。
    • 携帯電話で Oculus アプリで設定を開くと Oculus Go1KWPH8108L8445 が「近くにありません」と表示されて接続ができない。
    • ヘッドセットの電源ボタンと音量ボタンを長押ししても起動画面が表示されない。
  3. 注文日は 2019 年 2月 25 日。

Oculus のサポートからの予想外の回答

すると、Oculus のサポートから以下のような回答がありました。 

リクエスト(#1751131)は解決されました。

(中略)

いただいた情報より、お客様のOculus Goの保証期間を確認致しましたところ、1年間の保証期間が終了致しておりました。
そのため、大変申し訳ございませんが、製品の修理並びに交換を承る事ができかねます。

保証内容について確認されたい場合は、以下のリンクより「消費者向け限定保証」をお読みいただければと存じます。
https://www.oculus.com/legal/limited-warranty/ (Japanese(PDF)をクリックしてください)

ご不便をお掛け致しますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い致します。

リクエスト(#1751131)は解決されました。」で始まるこの文面によれば、「1年間の保証期間が終了してしまうと、有償無償に関係なく一切の修理を受けられない」というのが Oculus からの最終回答のようです。こちらとしてはちっとも解決なんてしていないのですが、そんなユーザの心境にはお構いなしの機械的な対応です。

さらに Oculus サポートから追い打ちが・・・

最終回答メールから 10 時間後に「ご意見・ご感想をお寄せください - 3分」という件名で以下のような内容のメールが届きました。

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「友達や家族にこんな商品を薦められるわけがないだろ! ふざけるな! ボケ!」

と叫びたい心境を押し殺してこのメールをスルーしました。

Oculus Quest 2 の導入は取りやめました

筆者の場合、週に一回一時間程度の使用で、1年足らずで熱暴走を引き起こすようになり、1年8カ月(通算600日程度)で起動しなくなりましたので、およそ 86 時間の使用で製品寿命を迎えた計算になります。購入価格 31,104 円の商品が 86 時間でゴミになるとは想像だにしませんでした。

実は Oculus の新製品 Oculus Quest 2 の導入を検討していたのですが、今回のこの一件で導入するのを取りやめにしました。また20カ月後にゴミになるものに大金を注ぎ込むことはできませんから。

なお、Oculus Go についてご存知でない方は以下の過去記事をご覧ください。 

商品リンク

筆者としては Oculus 製品はオススメできないので、本記事に関しては商品リンクを掲載しません。

脚注・コメント