pepe’s blog

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演色性評価指標に関する記事を ChatGPT に作らせてみた

ChatGPT に光源の演色性評価の各種指標について解説記事を作らせてみました。

ChatGPT への質問と回答

最初の質問

一口に演色性評価といっても各種の指標が存在するため、ChatGPT に質問し続けるとかなりの量の回答が返ってきます。試しに問い続けたところ、ざっと 40 個くらい回答が返ってきました。中には本当に存在するのか首を傾げるものもありましたが(笑)。*1

そこで、少し評価指標を絞る意味で、ChatGPT に対して下記のように質問してみました。

【質問】セコニック スペクトロマスター C-800 で測定できる各種演色評価指数についてすべて解説してください。

すると、以下のような回答が返ってきました。

セコニック スペクトロマスター C-800は、光源や物体の色を測定し、各種演色評価指数を求めることができる機器です。以下では、この機器で測定できる主な演色評価指数について解説します。

  1. 色温度(Correlated Color Temperature, CCT)
    色温度は、白色光源の色相を表す指数で、単位はケルビン(K)です。一般的に、色温度が高いほど、光源の色相は青みがかり、低いほど赤みがかります。例えば、太陽光の色温度は約5,000Kから6,000K、白熱電球色温度は約2,700Kから3,300Kです。
  2. 色域(Color Rendering Index, CRI)
    色域は、光源の発色性を表す指数で、0から100までの値で表されます。CRIが高いほど、光源が物体の本来の色に近づけることができます。CRI値は、Raという一般的な指数のほか、R1からR15までの15種類の色見本を使用した個別の値があります。
  3. 拡張色域(Extended Color Rendering Index, CRIe)
    拡張色域は、CRIと同様に光源の発色性を表しますが、より広い色域をカバーする指数です。CRIeは、Raという一般的な指数のほか、R1からR15までの15種類の色見本を使用した個別の値があります。
  4. テクスチャー・コンパリソン・インデックス(Texture Comparison Index, TCI)
    TCIは、光源の色と明暗の変化による物体の質感や表面の凹凸感を表す指数です。TCIが高いほど、光源が物体の質感を再現することができます。
  5. スペクトルデータ(Spectral Power Distribution, SPD
    スペクトルデータは、光源が放射する電磁波のスペクトルを表します。この指数は、CRIやTCIなどの演色評価指数を求めるために必要なデータです。

以上が、セコニック スペクトロマスター C-800で測定できる主な演色評価指数です。これらの指数は、光源や物体の色を評価する際に重要な役割を果たします。

「すべて解説してください」との問いに対して「主な演色評価指数」を返してきたので、さらに突っ込んで下記のように問い合わせをしてみました。

【質問】TM-30、SSI、TLCI、TLMF の測定もできるはずです。解説を追加してください。

すると、ChatGPT からは下記のような回答がありました。

申し訳ありません、先程の回答で不足がありました。TM-30、SSI、TLCI、TLMFの測定もセコニック スペクトロマスター C-800で可能です。以下、それぞれの指数について解説します。

  1. TM-30
    TM-30は、LED照明の色再現性を評価するための指数で、従来のCRIよりも広い色域をカバーしています。TM-30は、色彩の厳密な再現性を測定する一方で、人間の視覚に基づいた評価も行います。TM-30は、99個の色見本に対する評価値を示し、Rf、Rgという指数で表されます。
  2. SSI
    SSIは、スペクトルシフトインデックス(Spectral Shift Index)の略で、照明のスペクトルの変化が人間の視覚に与える影響を評価する指数です。SSIは、照明のスペクトルデータと人間の視覚応答曲線を比較し、照明の色再現性を評価します。SSIは、-100から+100の値で表され、値が高いほど、照明の色再現性が高いことを示します。
  3. TLCI
    TLCIは、Television Lighting Consistency Indexの略で、テレビ番組や映画の制作に使用される照明の色再現性を評価する指数です。TLCIは、カメラの感度曲線と人間の視覚応答曲線を考慮し、映像の色再現性を評価します。TLCIは、0から100の値で表され、値が高いほど、照明の色再現性が高いことを示します。
  4. TLMF
    TLMFは、Theatrical Lighting Measure of Fidelityの略で、舞台照明の色再現性を評価する指数です。TLMFは、人間の視覚に基づいた評価を行い、観客が舞台上の物体の色を正確に認識できるかどうかを評価します。TLMFは、0から100の値で表され、値が高いほど、照明の色再現性が高いことを示します。

以上が、セコニック スペクトロマスター C-800で測定できるTM-30、SSI、TLCI、TLMFの指数についての解説です。これらの指数は、照明や映像制作、舞台などの分野で、正確かな評価を行うために利用されます。セコニック スペクトロマスター C-800は、これらの指数を正確に測定できるため、照明設計や映像制作、舞台の照明設定などに役立ちます。

また、これらの指数を理解することで、より正確な照明の色再現性を実現するためのアドバイスを得ることができます。たとえば、TM-30やSSIが低い値を示す場合、照明器具のスペクトルを改善することで、より正確な色再現性を実現することができます。

質問の文章を変えてみた

前記の質問のしかたでは、回答内容が不十分なので質問内容を下記のように変えてみました。

【質問】セコニック スペクトロマスター C-800 で測定できる全ての各種演色評価指数について漏らさず解説してください。なお、回答の文字数に制限はありません。

この質問をもとに何度か問い合わせ続けた結果をまとめたものを以下に掲げます。

セコニック スペクトロマスター C-800は、光源のスペクトル分布を測定し、各種演色評価指数を計算することができます。以下では、C-800で測定できる主要な演色評価指数について解説します。

  1. 色温度 (CCT)
    色温度は、光源の色相を表す指数であり、単位はケルビン (K)です。C-800は、測定したスペクトル分布から色温度を計算することができます。
  2. 色域 (CRI)
    色域は、光源が再現できる色の範囲を表す指数であり、単位はRa (一般的な演色評価指数)です。C-800は、8種類の標準色と比較して色域を計算し、Ra値を算出します。
  3. 標準色再現指数 (Ri)
    標準色再現指数は、CRIの改良版であり、標準色のそれぞれの色相に対して個別に再現度を評価します。C-800は、15種類の標準色に対してRi値を算出します。
  4. エメラルド再現指数 (RTE)
    エメラルド再現指数は、緑色の再現度を評価する指数であり、単位はRTEです。C-800は、エメラルドグリーンに特化したRTE値を算出します。
  5. テスト色評価指数 (TCS)
    テスト色評価指数は、一連のテスト色を用いて、色のバランスや明るさの均一性などを評価する指数であり、単位はTCSです。C-800は、15種類のテスト色に対してTCS値を算出します。
  6. スペクトルデータ
    C-800は、測定したスペクトルデータを表示することができます。スペクトルデータは、光源の色相や色温度、色の再現性などをより詳細に分析するために使用されます。
  7. スペクトル形状指数 (SSI)
    スペクトル形状指数は、光源のスペクトル形状がどのように偏っているかを評価する指数であり、単位はSSIです。C-800は、測定したスペクトル形状からSSI値を算出します。
  8. フラッカー指数 (PF)
    フラッカー指数は、光源の明滅の強さや頻度がどの程度あるかを評価する指数であり、単位はPFです。C-800は、測定したスペクトル分布からPF値を算出します。
  9. 標準観測者の色感度曲線 (CIE 1931)
    標準観測者の色感度曲線は、人間の目の色の知覚に関する基準を表すものであり、CIE 1931という国際的な規格が存在します。C-800は、測定したスペクトルデータからCIE 1931の色感度曲線を表示することができます。
  10. 色差評価 (Δuv、Δxy、Δuvp、ΔC、ΔE)
    色差評価は、2つの光源の色の違いを評価する指数であり、C-800は様々な色差評価指数を算出することができます。代表的なものに、CIE 1976の色差評価指数ΔEがあります。
  11. 光束 (lm)、照度 (lx)、光度 (cd/m2)、光源の消費電力 (W)
    C-800は、光源の明るさや効率に関する指標を算出することができます。代表的なものに、光束 (lm)、照度 (lx)、光度 (cd/m2)、光源の消費電力 (W)があります。
  12. TM-30
    TM-30は、Illuminating Engineering Society (IES)が開発した、色再現性を評価する指標です。TM-30は、CRIと比較してより広範な色域を扱うことができ、より現代的な光源に適しています。TM-30は、Rf (Fidelity Index)とRg (Gamut Index)の2つの指数から構成されています。Rfは、色の再現性を表し、Rgは、彩度の再現性を表します。

  13. TM-30-18
    TM-30-18は、TM-30の改訂版で、より広範な色域を扱うことができるとともに、評価指数の追加が行われました。具体的には、TM-30-18では、RfとRgに加えて、色の彩度や明度などを評価する指数が追加されています。
  14. TLCI
    TLCI (Television Lighting Consistency Index)は、映像制作における光源の色再現性を評価する指標です。TLCIは、CIE 1931の標準観測者の色感度曲線を用いて算出され、100に近い値が高い評価となります。

  15. TLMF
    TLMF (Temporal Lighting Artefact Metric)は、LEDなどのフリッカーに関する指標であり、人間が認識できる範囲のフリッカーに対して感度を持つ標準観測者の応答を考慮して算出されます。TLMFは、フリッカーの強さを評価する値であり、低い値はフリッカーが認知されやすいことを示します。

  16. Fidelity Index (Fi)
    Fidelity Index (Fi)は、TM-30の指標の一つで、光源の色再現性を示します。Fiは、色温度やCRIよりもより広範な色域を扱うことができます。

  17. CQS (Colour Quality Scale)
    CQS (Colour Quality Scale)は、National Institute of Standards and Technology (NIST)が開発した、光源の色再現性を評価する指標です。CQSは、CRIよりもより広範な色域を扱うことができます。

以上が、C-800で測定できる主要な演色評価指数および関連する指数です。これらの指数を適切に使用することで、光源の品質や性能を詳細に評価することができます。

今回の質問に対しては、前回の質問よりもかなり詳細な回答が返ってきました。

ざっと、こんな感じで質問の方法を工夫することで、ブログに掲載する解説記事であれば、わざわざ一から原稿を起こさなくても ChatGPT が自動生成してくれます。何とも凄い時代になったものです。

ChatGPT をはじめとする AI の今後

ChatGPT に関しては、まだまだ回答の精度が低かったり、内容が誤っていたりする部分はありますが、これは ChatGPT がまだ英語のデータが中心で日本語のデータが揃っていないことが理由なので逐次改善されていくと思います。そうなると、いま技術解説や記事作成で生計を立てているような記者・評論家・インフルエンサーの類は職を失ってしまうかもしれません。

なお、現在の ChatGPT はGPT-3 ベースですが、近々 GPT-4 がリリースされると言われており、桁違いに強力な AI になるようです。他にも ChatGPT と連携した各種システムや 打倒 ChatGPT を目指す他の AI が次々に公開になっており、しばらくは AI から目が離せそうにありません。

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脚注・コメント

*1:問い詰めるといい加減な回答が返ってくる点が、現時点での ChatGPT の最大の問題点でもありますw